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© 2024 Shouji Takushima

Current Exhibition

宅島正ニ 写真展 1974軍艦島 閉山から50年
 緑なき島を去る人々 その時・・・

 

2024年4月16(火)  2024年4月28(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

1974年1月をもって軍艦島の炭鉱が閉山となることを耳にしたのは1973年の秋であった。端島というのが正確な名である。戦艦土佐にシルエットが似ている事で軍艦島と呼ばれるようになった。幅160 m、長さ480m。東京ドームおよそ5個分という小さな島は、炭鉱により日本の近代工業の発展を支えてきた。最盛期には5,200人もの人々が住み、人口密度は東京の9倍に達し世界一と言われ、日本初鉄筋コンクリートの高層集合住宅、学校、映画館、レストラン、病院など最先端の機能を持つ炭鉱都市として栄えた。

当時私は25歳で東京写真専門学院に入学し、2年後の27歳のとき我が故郷の代表的な炭鉱を卒業制作のテーマとして選んだ。1974年3月に島を訪れ撮影を開始したのは無人島になる1ヶ月前のことだった。閉山に向けて島中が慌しかった。子供たちが無邪気に走り回る中、人々は移転、転職にと忙しく年配者たちも終始移動の準備に追われていた。連絡船が岸壁に着くたびに人々は島を去っていく。果たして彼らはどのような心境だったのだろうか。私はこの島を去る人々とその風景をただ黙々と記録し続けた。きっかけは卒業制作のためだったが、私にとって生涯で一番の思い入れのある撮影となったのは間違いない。暗室にこもり完成したプリントに加え、密かに手作りした小さな写真集は私の宝物だ。

2024年軍艦島閉山から50年を迎えます。今展では学生時代の私が自らプリントしたヴィンテージプリントと、私の机の引き出しに50年間そっと仕舞っていた大切な写真集からセレクトで構成するため、2014年4月に開催したJCIIでの展示とはひと味違う趣きになっていると思います。若き日の私が見た軍艦島、最後の姿をたくさんの方にご高覧いただき、当時の軍艦島の姿を後世に伝えられたら嬉しく思います。
 

宅島正二 たくしましょうじ

1947年 長崎県雲仙市小浜町生まれ
1965年 長崎県立小浜高等学校卒業
1967年 大型貨物船員として約5年間世界を周る
1975年 東京写真専門学院(現・専門学校東京ビジュアルアーツ)卒業後、写真家 宮崎進氏に師事
1978年 フリーランスとして独立
1980年 スタジオタクを設立し、商業写真家として活動する
1998年 日本ローイング協会広報部スタッフとしてボート競技の撮影を開始し現在も続けている


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© 2024 Keiko Takamura

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高村啓子 写真展
 波打つ光 

2024年5月21(火)  2024年6月2(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

 

都会で生まれ育った私は夏になると、両親の故郷である長野県へ度々避暑に連れて行かれた。木々の隙間から射し込んでくる木漏れ日は土の上に光と影を交錯させ、風が吹くと波のように揺れていた。あの頃、森に棲む多くの小さな生命の存在に気付き、自分もまた一つの生命として光を浴びていることを実感した。それらは夥しい蝉の鳴き声と共に記憶の底に眠っている。
 
今でもあの陽射しはあの場所で同じように輝いているだろうか。夏の眩しい輝きは時折、日常生活の中でサブリミナルのように私の心をよぎる。いつしか私は遠い記憶にある景色を求めて森へ行く。木漏れ日を浴びながら小さな生命の鼓動に耳を澄ませる。
 
銀塩写真の粒子感は木漏れ日を想起させる。もしかすると私は暗室に篭りながら、幼い頃に見た木漏れ日を追い続けているのかもしれない。植物に暗室で水遣りをして、瑞々しさを取り戻させることで私のプリントは成り立っている。記憶を辿りながら水の中であの時の残像を記録しているのだ。

高村啓子 たかむらけいこ

建築の仕事に関わりながら2017年から写真を学び、

現在も一貫して銀塩プリントに拘り作品制作を行なっている。

個展
2023「Urban buoyancy」ギャラリーソラリス
2023「Urban buoyancy」Place M
2021 「ETHER 2021」space2*3 
2020「浮遊する湿度」Place M

グループ展
2024「Urban buoyancy」FOTOZOFIOの17名のアーティストに選出される  パブリックスペース/ FOTOZOFIOセンター
2022 「Two Plants」K2⁺ギャラリー(二人展)
2021  アート・サクレに入選  参加  セント・ニコラス教会(フランスコンピエーニュ市) 
2021  Photographic Art Asia ギャラリー5610
2019  アート・サクレに入選  参加  サン・ピエール教会(フランスサンリス市)

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© 2019 Ikuko Tsurumaki

Past Exhibition

鶴巻育子 写真展
『 back to square one 』

2019年3月26日(火) プレオープニング       ※関係者のみ
2019年3月27日(水) ~ 2019年4月7日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

鶴巻育子が2003年と2006年、かつて住んだことのあるイギリス・ブライトンで撮影した極めてパーソナルな写真で構成されます。2度の撮影で共通する点は現実逃避の旅だったということです。現実から目を外らし気持ちを落ち着かせる為だけに、目の前の光景をひたすら無作為にフィルムに焼き付けていきました。まるで双六で振り出しに戻ったときの様に後退したマスを必死に埋めるような感覚でただただ、自分のために撮り続けた写真です。

鶴巻育子 つるまきいくこ
1972年東京生まれ。広告代理店在職中に写真を学び、ブライダル写真事務所に勤務した後カメラマンアシスタントを経て写真家として独立。広告写真、カメラ雑誌の執筆の他、写真講師など幅広く活動。個展・グループ展多数開催。

http://www.ikukotsurumaki.com

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© 2019 Kazuyuki Okajima

Past Exhibition

岡嶋和幸 写真展
『 風と土 』

2019年4月16日(火) ~ 2019年4月28日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

2019年4月21日(日) ギャラリートーク         ※13:00-14:00 

岡嶋和幸がライフワークの地とするアイルランド。今回の作品では、10年ぶりにディングル半島をモチーフに選んでいます。前作は風光明媚な様子を表面的に切り取ったのに対し、今作は「風土」をテーマに、この土地の素顔を本質的に捉えようとしています。2019年3月にソニーイメージングギャラリー銀座で開催した同名の写真展と作品構成は同じですが、異なる空間での見せ方や伝え方を試みた展示となっています。


岡嶋和幸 おかじまかずゆき

1967年福岡市生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「ディングル」「風と土」のほか著書多数。写真展も数多く開催している。
http://kazuyuki-okajima.com

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© 2019 Seiichiro Hangui

Past Exhibition

半杭誠一郎 写真展

『 ミンとコン 家族写真を撮ること、飾ること 』

2019年4月30日(火) ~ 2019年5月5日(日)

※期間中、ご希望の方に半杭誠一郎がご家族またはお子さまを撮影しプリント1枚を差し上げます。

半杭誠一郎は家族写真、特に子どもの写真の大切さを訴え続けています。そのきっかけは、幼少期に買い与えられたカメラで家族写真を撮り続けたが、自分が写っている写真が極端に少ないことに気づいたことから始まります。その反動で自分の子どもの写真を毎日フィルム1本ずつ、20年間ライカで撮り続けました。また、撮るだけでなく飾ることの意味を提案します。プロダクトデザイナーでもある半杭は、ファニチャーブランド株式会社アボード代表・吉田剛が手掛けるプロダクトレーベル「feelt」と組み、日本の住宅事情、子どもの安全を考えたフエルト素材で作ったフレーム「PF」を作り出しました。本展ではそのフレームに額装した20年間の子どもの記録を展示いたします。

https://www.fxi.co.jp



半杭誠一郎 はんぐいせいいちろう

桑沢デザイン研究所卒。長年ライカで写真を撮り続ける中で気に入るカメラアクセサリーがなく自身でバッグやストラップ等を開発し、1991年アルティザン&アーティスト(株)を創業。現在は新ブランドINDUSTRIA代表、写真家としても活動している。日本広告写真家協会(APA)正会員。

http://hangui.tokyo

https://industria-tokyo.com

 

feelt ふぃーると

feeltは、硬質フェルトを使用したプロダクトレーベルです。硬質フェルトは、フェルトそのままの素材感を保ちつつ、触ると木のように硬いとてもユニークな素材です。芯材がないのでぶつかっても安全で、ひきずっても床に傷がつきにくいのが特徴です。 硬質フェルトの原料になるポリエステルは、PETボトル等の再生繊維を混合しています。 地球環境を考慮したリサイクルに貢献する商品です。

http://www.feelt.jp

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Past Exhibition

ハービー・山口 写真展
『 CLASH and CLICK ー あのロンドンの記憶 』

2019年5月  7日(火) ~ 2019年5月26日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

2019年5月26日(日) ギャラリートーク         ※14:00-15:00 要予約 定員20名 参加費1,000円

満員御礼 ※キャンセルにより空席が出た場合はこちらで再募集させていただきます。

作家メッセージ

「ロンドンには私が23歳、1973年より10年間滞在しました。当時23歳でしたが、それから45年以上が経過しましたが、振り返るとやはり現在の自分を育んでくれた原点になった長い旅でした。その時々の忘れ得ぬショットを皆様にご覧頂きたいと思います。」
 

ハービー・山口 はーびー・やまぐち

1950年東京都出身。写真家。23歳だった1973年に渡英し10年を過ごす中、劇団の役者を経て写真家になる。パンクロックからニューウエーブのムーブメントに遭遇し生きたロンドンの姿をカメラに収めた。帰国後もアーティストから市井の人々までを撮り続けモノクロの作品に残している。その清楚な作風を好むファンは多く写真の他、エッセイ執筆、ラジオ、TVのパーソナリティーなどもこなしている。2011年度日本写真協会賞作家賞受賞。個展著作多数。

http://www.herbie-yamaguchi.com

© 2019 Herbie Yamaguchi

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© 2019 Yumi Ishino

Past Exhibition

平本美帆・石野祐美・大江航 写真展

『 構成−家族のかたち 』

2019年5月28日(火) ~ 2019年6月9日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

2019年6月  2日(日) ギャラリートーク       ※15:00-16:00 岡嶋和幸×鶴巻育子×フォトコン編集部 

写真雑誌「フォトコン」編集部3名による家族をテーマにした写真展。

 

作家メッセージ

「私たちにとって『家族』はどんな存在で、私たちはどのように視てきたのだろう。そして、それぞれ『家族』からどんな影響を受けたのだろうか。写真雑誌『フォトコン』をつくる若手編集者たちが、最も身近なテーマである『家族』を撮影。展示というかたちに構成することで自己表現に取り組んでいく。『フォトコン』誌では展示前よりWEB連動企画も始動。体験をもとに写真展開催までの過程をレポートします。」

https://www.photo-con.com/2320/

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© 2019 HARUKI

Past Exhibition

HARUKI 写真展

『 アンソロジィ Pieces of Early Pictures 1985-1997 

2019年7月2日(火) ~ 2019年7月14日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

​写真集『アンソロジィ』販売

大学を卒業後に上京してまもなくの1980年代半ばから1990年代に撮影された銀塩フィルム時代に撮影されたモノクロームを中心としたスナップショット、風景、ポートレート、など様々な被写体を国内外で撮影した作品。20代から30代の若い頃に撮影したいわば未完成ともいえる時代の多岐にわたるモチーフ作品を集めてインクジェットプリントで再現した作品展。未発表作を含む20数点。展示作品の他、未収録作品も含む作品集も同時発売予定。

HARUKI はるき

1959年広島市生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業、以後フリーランスでポートレートをメインに雑誌・広告・音楽・映像メディアなどで作品を発表。「第35回・朝日広告賞、グループ入賞&写真表現技術賞」「PARCO PROMISING PHOTOGRAPHERS #3」「100 Japanese Photographers」ほか多数受賞。プリント作品は国内外の美術館へ収蔵。近年は旅先でのスナップ作品の発表や写真雑誌への原稿執筆や個展開催、作品集出版も精力的に行いつつモデル撮影会やアマチュアカメラマンへの指導なども務める。長岡造形大学(NID)視覚デザイン学科非常勤講師、日本写真家協会(JPS)会員。

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Past Exhibition

金森玲奈 写真展

『 街猫の肖像 

2019年7月16日(火) ~ 2019年7月28日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

2019年7月21日(日) ギャラリートーク       ※14:00-15:00 入場無料・事前予約なし

 

※銀塩バライタ紙でプリントしたオリジナルプリントをデジタルカメラで複写し、インクジェットプリント出力した20点を展示。同名の写真集も販売します。

*写真集『街猫の肖像』オンラインショップ販売

 

作家メッセージ

写真を撮り始めて20年が経ちました。人生の半分を写真と共に過ごせたのは、都会の片隅に生きる猫たちのおかげです。銀塩が主流だった学生時代から2008年まで、モノクロフィルムで撮り続けた猫たちの生き様は、まだ人生に明確な目標を持てずにいた私に一筋の道を示してくれたと共に、自分の意思で何かひとつのことを続けるという経験を通して、写真を撮ることへの覚悟や生き方にもブレることのない芯を作ってくれました。


今回の展示は10年前、キヤノンギャラリー銀座で開催した私の原点とも言える個展『街猫の肖像』の再演です。当時は東京という大都会の片隅に生きる猫たちの境遇を知ってほしいという想いがすべてでした。今回はそれと共に私の人生に写真を与えてくれた猫たちへの感謝の気持ちを形にしたいと思いました。そして、時を経ても変わらない猫たちのまっすぐな眼差しから何かを感じ取ってもらえたらと願っています。」


金森玲奈 かなもりれいな

1979年東京都生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学附属写真センター等勤務を経て2011年からフリーランスとして活動を開始。2019年3月1日「写真の日」に下北沢にちいさな事務所兼アトリエ『Maison PHOTOGRAPHICA』をオープン。東日本大震災での被災地のアルバム洗浄ボランティアに参加した経験から、デジタルで撮られた写真が主流となった現代に、フィルム時代に培ったアナログな写真の楽しみ方、プリントという手に取れる形で写真を残す大切さを伝える「アナログ工房」を主宰している。2019年3月1日、池尻大橋に事務所移転。
https://www.kanamorireina.com/

2019年9月 ソニーギャラリー銀座にて個展開催

© 2019 Reina Kanamori

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Past Exhibition

佐藤聡 写真展

『 SHADOWS AFTER DARK 

2019年8月6日(火) ~ 2019年8月18日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

「現実の中の虚構」をテーマに作品制作をする佐藤は、ある日偶然夜の街で出会ったひとつの光景に魅了されました。暗闇によって不要物が覆い隠され、照明によって対象物だけが浮かび、人工的で非現実的な光景の中に、自身が求めていたイメージがあることに気付きました。2 年間に渡り夜な夜な街を歩き「現実の中の虚構」を写し続けた作品群です。

作家メッセージ

「夜の街がふと虚構に思える瞬間があります。街の灯りで暗闇に浮かび上がる光景が、あたかも照明で演出された舞台のように見えます。闇に包まれ周囲から隔絶されたその舞台は、幻想的でありつつもどこか不安感と孤独感を私に感じさせます。終わりの見えない夜に一人取り残された、そんな光景を求めて夜の街を切り取ってみました。これらを見る人の中でそれぞれの虚構が繰り広げられたらと願っています。」


佐藤聡 さとうただし

1975年北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。レンタルスタジオ、カメラマンアシスタントを経て2004年フリーランスとして独立。現在、企業の採用広報等を中心として様々な働く人を撮影している。
https://www.tadashisato.net

© 2019 Tadashi Sato

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© 2019 Team Obake

Past Exhibition

チームおばけ写真展

『 CLIP 1 』

2019年8月20日(火) ~ 2019年9月1日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

東京都立総合芸術高等学校出身の5名によるプロジェクト。"日常と非日常のせめぎあい"を表現しよう、という試みだ。このプロジェクトは東京都立総合芸術高等学校が2016年の写真甲子園本戦に出場したときに作った作品から始まる。北海道の大地を舞台に制服を纏った自分たちを撮り続けた。始めは女子高生のおふざけ写真にしか見えなかったが、3日間ブレることなく自分たちの世界 を貫き、みるみるとパワーアップしていった作品に、審査員、他校の参加生徒、観客、皆が度肝を抜かれた。大会終了後は2名が加わり内容をブラッシュアップし、東京を舞台に"制服姿で風景の中に身をねじ込み日常に介入することで、日常を非日常に変える実験"が始まった。さらに卒業後の2019年4月以降は私服でこのプロジェクトを継続していたが、撮影時の周囲のリアクションや作品を見る自分の感情が一遍にして変化したという。

「高校を卒業し制服というコスチュームから私服に替え撮影した写真の中の私たちは、何者でもないものになっていた。」

変化に怯え受け入れながら"日常と非日常のせめぎあい"を続けるそうである。

チームおばけ *東京都立総合芸術高等学校出身

松本夏生 まつもとなつき

東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 

フェッテル沙羅 ふぇってるさら

武蔵野美術大学 造形学部 日本画学科 

髙橋宏子 たかはしひろこ

河合塾美術研究所 新宿校 油画科本科 

志賀咲良 しがさくら

東京造形大学 美術学科 絵画専攻領域

成田路実 なりたひろみ

武蔵野美術大学 造形学部 工芸工業デザイン学科

https://twitter.com/shasinbu2017

*写真集『CLEEPY - OBAKE PROJECT PHOTO BOOK』オンラインショップ販売

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© 2019 Oltea                                                    © 2019 Oltea

Past Exhibition

オルテア写真展

『 Tokyo Prism World, Tokonoma View 』

2019年9月3日(火) ~ 2019年9月15日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

自作の万華鏡をレンズに取り付け光を集積させ切り取った「Tokyo Prism World」は、現在の東京の姿でありながら遥か昔の風景を見ているような錯覚を覚える。シルエットで捉えた植物を丸くくり抜いた枠にはめ込み和の曲線美を表現した「Tokonoma View」は、花札を思い浮かべる。ふたつのシリーズに共通するのは、ヨーロッパ出身で四半世紀日本で暮らしているオルテアの外国人と日本人の両方の視点が見え隠れすることと、脳科学を探求し続けている研究者としての独特な視点から世の中を見ていること。松や梅の幹や枝を見ると脳の血管とイメ ージが重なり「自然の中には安定した生存に有利な形があるのではないかと常々思う。」とオルテアは話す。

作家メッセージ

「人。情報。交通。通信。より多く、より正確に、より速く。近代メトロポリス東京を造り、私達の生活を支える利便性。人の脳は生存に必要な情報を瞬時に抽出し、不要な情報を無視する能力を持つ。一方、意識して色や情報など、特定の要素だけを引き算することは不得意。カメラ、写真にしかできない引き算を通して、東京の街並みをシルエットに。白黒の世界の中に昔から変わらない部分を探してみた。」

オルテア

1976年にヨーロッパで生まれ、1995年に来日。2002年から医療に従事し、現在は脳の科学を探求している。2014年にミラーレスカメラと出会い、生命の輝きと自然の造形美を探しつづけている。

https://www.oltea-photo.com
 

*受賞経歴
2015-2016年 ピクトリコフォトコンテスト自然部門 入選

2018-2019年 ピクトリコフォトコンテスト自由部門 モノクロ賞入賞

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Past Exhibition

公文健太郎写真展

『 川のある処 

2019年9月24日(火) ~ 2019年10月6日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

2019年106日(日) 13:00- クロージングトークショー 公文健太郎&鶴巻育子 参加無料 

「古くから人は水を求め、川辺に暮らしを築いてきた。川の命を享受し、川が肥やした土地に作物を育て、流れを利用し物を運び、文化を育んできた。川は人に恵みと憩いを与えてくれる存在である一方で、時に荒れ狂い人々の暮らしを押し流しもした。人は川とともに生きるために土手を築き、川の流れを変えた。川はすこしずつ人びとの意識から遠ざかっていった。それでも人は、川に抱かれ生きている。」同時期キヤノンギャラリー銀座にて開催されるシリーズ『暦川』では北上川の250 キロの流れを季節のうつろいと共に撮り、暦川と名付けることで日本の川と暮らしについて考えカラー写真で捉えています。対して本シリーズは『川のある処』として、川に抱かれたどこにでもある、どこかにある町を想像しモノクロ表現でとまとめています。


公文健太郎 くもんけんたろう

1981年生まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に国内外で「人の営みがつくる風景」をテーマに作品を制作。近年は日本全国の農風景を撮影し『耕す人』と題して写真展・写真集にて発表。

http://www.k-kumon.net

© 2019 Kentaro Kumon

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Past Exhibition

4人写真展

『 c love r 』~ cat love remembrance ~

2019年10月  8日(火) ~ 2019年10月20日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

10月14日(月)12:00-17:00 ※台風による振替特別開廊 

猫をモチーフにした写真を真摯に撮り続けて来た4人がお互いに自然と惹かれ強い意志を持って集まることになった。今までに無い視点と感性で捉えた猫写真です。

c=cat / love=愛 / r=remembrance(記憶) 『 c love r 』。

それはまるで4人の"記憶"のような写真展、ここから始まる新しい物語。


池口正和 いけぐち まさかず

東京都在住。1995年、美容師から写真の世界へ。2005年、猫の持つ不思議な魅力に惹かれ本格的に猫たちの撮影開始。2008年、東京の街猫の写真を撮りたくて上京。現在は雑誌への寄稿、取材撮影、イベント撮影など カメラマンとして幅広く活動中。写真集「東京大阪 2 都猫物語」「ハハネココネコ」。個展2012年「東京の片隅で」コニカミノルタプラザ、2014年「東京の片隅で」北九州市門司港旧税関ギャラリー。

サトウミキ

北海道在住。企業広報誌の取材カメラマンとして従事したのち、写真作家として活動を開始。現在はアートディレクション業務をする傍ら、動物をモチーフとした心象写真作家として活動するなど、様々な分野で活動中。一般社団法人日本写真作家協会正会員、日本旅行写真家協会正会員。2014年公益社団法人日本写真家協会JPS展入選。個展2016年「キミ、何ヲ想フ。」富士フォトギャラリー銀座。

土肥美帆 どいみほ

北海道生まれ、滋賀県在住。2014年より北海道で生きる猫たちの姿を撮り続けている。2015・2016 年、岩合光昭ネコ写真コンテストグランプリ、2015・2017 年京都現代写真作家展琳派400年記念賞 準大賞、2016年JPS展文部科学大臣賞、2016・2017年滋賀県写真展覧会芸術文化大賞。写真集「北に生きる猫」河出書房新社。個展2019年8月「北緯43度」THE GALLERY大阪。

星野俊光 ほしのとしみつ

東京都在住の会社役員。「横浜赤レンガ倉庫ねこ写真展」主催。2005年3月、偶然出会った「東京湾岸のねこたち」に魅了され、以降毎週末東京湾沿岸地域に生きる猫たちにテーマを絞り撮影。写真集「東京湾岸のねこたち」「東京猫物語」「ハハネココネコ」。個展2010年「光の中で~東京湾岸のねこたち~」エプソンギャラリーエプ サイト、2010年「東京湾岸のねこたち」キヤノンギャラリー、2016年「海猫夢幻」~東京湾岸に生きる猫たちの記憶~ コニカミノルタプラザ、他多数開催。

© 2019 Miki Satoh

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© 2019 Kiyoshi Niiyama

Past Exhibition

写真展 新山清の世界

『 生きとし生けるもの 

2019年10月29日(火) ~ 2019年11月10日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

*アポイント制営業 2019年11月11日(月) ~ 2019年11月17日(日)12:00-18:00(日曜17:00迄)  

アポイント制による営業を致します。お一人様1時間〜1時間30分程、作品ご購入をご検討されている方は是非。 ゆっくりとご覧いただきながら、ご子息・新山洋一氏による解説で深く知っていただいた後、作品をお選びいただけます。 展示以外の作品もご用意いたします。 ご希望の方は、お名前、ご連絡先、ご希望の日時をご記入の上、info@jamphotogallery.com 宛にお気軽にご連絡ください。

2019年11月  4日(月) 14:00 〜 16:00 ギャラリートーク

【ハービー・山口が分析する新山清作品の魅力】要予約 ※満員御礼

本展では新山清ファンであり、弊ギャラリー主宰の写真家・鶴巻育子セレクトによる「新山清の世界」をヴィンテージプリントとモダンプリントの両方で構成した展示をいたします。

鶴巻育子コメント

「新山清が撮影に最も精を出したのは風景だそうですが、スナップ、スポーツ、静物、花や人物、そしてヌードとありとあらゆる被写体に目を向けていて、強い好奇心の持ち主であることが伺えます。アマチュアイズムの自由奔放さと、鋭い観察力で切り取られているのが新山清作品の特徴と言えます。私が厖大な作品を拝見し目に留まったのは、生き物が被写体となっている作品でした。被写体そのものの生命力やかわいらしさやを表現しているのではなく、新山清にとって生き物ですら、造形美として捉えているところに興味を抱きました。新山清の独特な造形センスを感じ意識しながら、これまでの「新山清写真展」では見られなかった遊び心のある構成を心がけました。」

新山清 にいやまきよし

1911年愛媛県生まれ。主観主義写真作品を数多く残し、アマチュアイズムを貫いた写真家。理化学研究所勤務、ペンタックスサービスセンター所長を経て、アマチュア写真家の指導に尽力していた1969年凶刀に倒れ58歳という若さで早世した。没後は長男・洋一氏によって国内外での写真展を数多く開催している。ドイツ・ベルリンのキッケンギャラリーの契約作家でもあり、海外での評価も高い。

※ギャラリートーク【ハービー・山口が分析する新山清作品の魅力】要予約

写真集「新山清の世界vol.2 ソルントン時代」で帯解説文をされているほどの新山清ファンで作品のコレクターでもあるハービー・山口氏が、新山清作品を分析していただきます。さらに御子息の洋一氏と弊廊主宰写真家の鶴巻育子も加わり、新山清作品の魅力を語り合います。

11月4日(月)14:00〜16:00 参加費:2,000円 定員:20名

新山清ポストカード10枚セット付き(内容は選べません)、トーク終了後はミニパーティを行います。

10月19日(土)までに件名を『新山清ギャラリートーク参加希望』とし、氏名、人数、お電話番号を明記の上 info@jamphotogallery.com 宛にメールでお申し込み下さい。お申し込み多数の場合は抽選になりますので10月20日(日)までに結果をご連絡させていただきます。

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                                                                                © 2019 Michiko Chiyoda

Past Exhibition

千代田路子写真展

『 探険記 MOTORROCK-KS 2013-2019 』

2019年11月19日(火) ~ 2019年12月1日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

千代田路子が市内の地図を塗り潰すように歩いて撮影していたとき、偶然見つけたハーレーのカスタ ム工房が舞台となる作品です。店の前に置かれたカスタムハーレー、薄暗がりの工房には修理中のバ イク、古い機械と工具やパーツが所狭しと並んでいました。その光景を目の前にした千代田の感情は、10代から30歳近くまでSF小説に夢中になった時に似ていることに気付きます。

作家コメント 

エンジン部分から様々な部品やコードが垂れ下がっている作りかけのバイク、オイルの中に沈んだ部品、グラインダーの火花、金属の粉、絡まったチューブ、様々な形のパーツに心惹かれ、ハーレーダビッドソンのカスタム工房の発見だらけの薄暗がりの中で、まるで鉄の惑星を探検しているような妄想にかられて撮影に熱中した。鈍い光を放つ鉄の部品を見つめていると、心躍る気持ちのその奥に、なんとも形容しがたい感情に気づく。緩やかに滲み出てくるそれは、未知への好奇心、絶対的な力への怖れと 欲望、大いなるものへの変身願望、死と特別な何かが誕生するかもしれないという再生への期待など、 一時期SF小説に熱中した時に感じた高揚感と似ている。自分の中には未知の世界に向かって探険した い気持ちがあの頃のように微睡んでいる。そして、大好きなものが次への扉を開いてくれると確信する。

千代田路子 ちよだみちこ

写真が好きだった父の影響で写真を始める。大学ではグラフィックデザインを専攻、同時に写真を学ぶ。卒業後は広告代理店にデザイナーとして就職するが、光学メーカーの広報宣伝部門への転職を機に本格的に写真による作品作りを始める。 個人的な体験からテーマを見出し、物語性を重視した作品作りを目指している。合わせて心に残る美しい作品を追求するためにプリント作りにも力を入れ、繊細な写真表現を希求している。個展の開催、グループ展への参加などの活動に加え、近年は国内のみならず海外での作品発表に取り組み、雑誌やウェブマガジンへの作品掲載、コンテストでの受賞、美術館での作品収蔵の実績がある。また写真を通じて地域社会に貢献したいと伝統芸能の活動の撮影や、アーティストとの共同作品制作にも力を注いでいる。

https://www.michikochiyoda.com

受賞歴

2019 : The Center for Fine Art Photography “SELF AND FAMILY” 選出

2018 : 2018 Critical Mass Top200
2017 : Finalists of the 2017 Black & White Awards by Dodho magazine

2016 : “15 Talented Asian Photographers” by Dodho magazine
2016 : “ Honorable Mention” in Black and White International Award

2016 : ONWARD Compe 16’ / “On The Spot ” ONWARD Summit exhibition

2015 : A further 40 photographers by ESPY Award 2015

コレクション
Museum of Photographic Arts, San Diego, CA., U.S.

個展
2019 : “幾へにもーふたつの旅ひとつの物語” Roonee 247 fine arts gallery, Tokyo 

2018 : “慈しみの染花” Stripe house Gallery,Tokyo & Hiroshima

2013 : “天空の音” Gallery space M, Saitama
2010 : “Abyss of time” Totem Pole Photo Gallery, Tokyo

2008 : “M House” Kodak gallery, Tokyo
2003 : “下内間木” Gallery 1/f, Tokyo

 

国際写真展/ グループ展
2019 : Novosibirsk International Festival of Contemporary Photography 

   “DIFFERENT DIMENTION 2019” in Russia

2018 : “Making of a Beautiful Bridge” Subway gallery, Yokohama

2017 : “Emerging Vision of Japan” Subway gallery, Yokohama

2017 : “東京” JCII Camera Museum gallery, Tokyo
2016 : “X” Tokinon gallery
2015 : “Alive” Gallery corso, Tokyo
2014 : “Infinity” Gallery corso, Tokyo

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                                                                                  © 2019 Lucien Clergue

Past Exhibition

『 コレクション展 -風景、ポートレート、ファッション、ヌード、ドキュメント- 

2019年12月3日(火) ~ 2019年12月15日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

IZISが撮ったパリ、Lucien Clergueが撮ったピカソ、Helmut Newtonが撮ったエロチックな女性たち、The Kobal Collectionのハリウッドスターのポートレート、Jeanloup Sieffの撮ったドキュメント等の貴重な作品28点の展示を予定しています。それらの作品はご購入いただけます。

 

「あなたの部屋のちょっとした空間に写真を飾ってみませんか? 美しい写真は心を豊かにします。 ぜひあなたの 1 枚を見つけて下さい。」

 

*展示予定

Ansel Adams(Yosemite)

Lucien Clergue(Picasso)

Robert Doisneau(子供)

IZIS(Paris)

The Kobal Collection(ハリウッド女優)

Helmut Newton(ヌードとポートレート)

Sanford Roth(James Dean)

Jeanloup Sieff( ファッションとドキュメント )

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© 2019 Jam Photo Gallery

Past Exhibition

『 Jam Photo Gallery 2019 Collection 

2019年12月17日(火) ~ 2019年12月22日(日)  

2020年  1月  7日(火) ~ 2020年  1月12日(日)

12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

2019年3月オープンから12月までに弊ギャラリーで展示した作家たちの作品を各1~3点を展示、販売いたします。年末年始らしい華やかな空間をお楽しみいただけます。

参加作家 *展示順

鶴巻育子、岡嶋和幸、半杭誠一郎、ハービー・山口、平本美帆、石野祐美、大江航、HARUKI、

金森玲奈、佐藤聡、チームおばけ、オルテア、公文健太郎、星野俊光、新山清、千代田路子

※作品・写真集ご購入いただいたお客様にJam Photo Gallery粗品をプレゼント

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© 2020 Reiko Shiota

Past Exhibition

塩田令子 写真展

『 Watashi teki 若冲 』

2020年1月14日(火) ~ 2020年1月26日(日)  12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

塩田が学ぶ写真ゼミの講師、写真家・大和田良の提案で”伊藤若冲”をテーマに作品制作に取り掛かった。若冲作品の一部が展示されている東京国立博物館へ足を運び、作品集に目を通した。透明感、色使い、迫力ある絵にただただ感服するばかり。悩んだ結果、そもそも若冲の絵のような構図はストレートな写真では不可能である。開き直った塩田は、コラージュという表現方法を取った。

 

若冲の観察力と洞察力を倣い、絵を意識しながら、鶏、鴛鳥、孔雀、鶴、雀、松、棕櫚、南天、紫陽花、牡丹、芍薬、薔薇、桜、梅、蓮など若冲の絵のモチーフとなっている被写体を撮り集めた。それらを切り取り合成した画像は、単に若冲のマネに過ぎないことに気づき、同時に若冲の絵から学んだ遊び心を取り入れ、塩田は自分自 身の感覚だけで捉えた写真を混ぜることで『watashi teki 若冲』の表現を完成させた。  

塩田令子 しおたれいこ

1949          熊本県生まれ

1978-1982 ドイツ、ハンブルグ、ケルン、ミュンヘンに在住

1988-2014 ドイツ筆記具メーカー、ペリカン日本(株)勤務

1996          スキューバダイビング を始め、その後水中写真を見よう見まねで撮り始める

 

写真展

2019.9  「Eile mitWwile」二人展 77+70 PICTORICO SHOP & GALLEY

2019.6   Ryo Ohwada Workshop Exhibition 2019参加 tokyoarts gallery

2018.7   ShiNC A4展参加 Maruse B1 gallery

2017.10 第1回主観写真展参加 Maruse B1 gallery

2016.11 大和田良ゼミ第6期修了制作展参加 tokyoarts gallely

CRP電子版写真集    

2019 Baramon king Tour

2017 Team Hamabe

2018 Mein Heimatort ふるさと

2017 KASTEN 箱 vol.1/vol.2

© 2020 Jun Ashiya

Past Exhibition

芦谷淳 写真展

『 Subjective Scapes 』

2020年2月11日(火) ~ 2020年2月16日(日)  12:00-19:00(日曜17:00迄) 

芦谷淳氏は花鳥風月とは違う目線で風景を捉えます。自然風景に敢えて人工物を調和させた独特な世界
を作り上げている主観的風景写真の展示です。


作家メッセージ

「生まれる風景と消える風景。風景は日々変わり、四季によって変わっていく。美しい田園の光景もいずれ消える。コンクリートで強固に作られた光景もいずれ消える。生成と消滅の中でその場の『場景』はその場限りである。凡そ新たに生成される変革的光景は人工的な生業で生成されていく。その人工的な物質と自然界の境界線にせめぎ合いを見る。しかしその境界線はせめぎ合うばかりでない。対立する存在と見ていたが、何故か融合点にも見える。その境界は対立点でもあり融合点でもある。若しくは消滅点、調和点になる。自然風景の中に人類のインフラに関わる構造物を見る。そんな毛嫌いされる光景に美を見出す。人工的な光景にも自然界の揺らぎの美を感じてゆく。その美の中に主観を重ねる。被写体のフォルムと造形美をコンポジションする喜び。モノクロームに落とし込んで被写体を切り抜く。」

芦谷淳 あしやじゅん

1971 東京都生まれ
1992 東京工芸大学短期大学部 写真学科卒業
フォックスタルボット賞 第 2 席受賞
2013 個展 (POINT LANDSCAPE) / 新宿 ペンタックスフォーラム

*2013年度 木村伊兵衛賞ノミネート
TOKYO PHOTO 2013 に参加 (Blitz Gallery)
2014 個展(NEW DAMSCAPES)/ 広尾 IN STYLE PHOTOGRAPHY CENTER 「写真に何ができるか-思考する七人の眼」(窓社)寄稿出版
AXIS PHOTO MARCHE vol.1 に参加
2015 個展(NEW FARMSCAPES)/ 新宿 エプソン epSITE
2016 個展(NEW ROADSCAPES)/ 新宿 シリウス
2018 個展(NEW ENERGYSCAPES)/ リコー新宿~大阪巡回展 ベストオブモノクローム

2018 企画展 / リコー銀座 A.W.P

2019 個展(余白)/ 新宿 エプソン epSITE

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© 2020 Kengo Osaka

Past Exhibition

逢坂憲吾 写真展

『 枯花 』

2020年2月21日(金) ~ 2020年3月1日(日)  12:00-19:00(日曜17:00迄) *2月24日(月)特別営業

「枯れゆく花を美しいと思う気持ちは何故なのか」を知りたく、2008年より自分のためだけに断続的に撮り続けてきた。生まれ落ちれば二度と遡ることのできない生を「枯れゆく」という様態に仮託することで作品化した、1,000mm角の大判プリント7作品を展示予定。

逢坂憲吾 おおさかけんご
広島市生まれ。京都市在住。印刷会社写真部より独立後、フリーランスフォトグラファーとして主に広告用撮影に従事。https://note.com/kengo_25


写真展
2000年1月 個展「浜風の家のこどもたち」芦屋浜風の家

2005年3月 個展「浜風の家のこどもたち」芦屋浜風の家

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© 2020 Ikuko Tsurumaki

Past Exhibition

鶴巻育子 写真展

『 PERFECT DAY 』

2020年3月5日(木) ~ 2020年3月15日(日)  12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

鶴巻育子が2014年から約5年間に、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、日本の街と出会った人々を写した作品。

作家メッセージ

「自分と同じように淡々と生きる誰かの日々の欠けらを収集する行為は、自分の人生を肯定するための作業。はたから覗く誰かの日々は決して凡庸な日常ではなく、自分の人生も他人にとってはそう見えるに違いない。裏を返せば誰もが平凡に生きているとも言えるわけだ。

Just a perfect day                                            ただの完璧な一日
Drink Sangria in the park                                  公園でサングリアを飲み
And then later When it gets dark, we go home   暗くなったら僕らは家に帰る

Just a perfect day                                             ただの完璧な一日
Feed animals in the zoo                                     動物園の動物に餌をやり
Then later A movie, too, and then home             それから映画に行き、そして家に帰る

 

*日本語訳 Lou Reed "Transformer" CDジャケットから引用

私が大好きな歌 Lou Reed "Perfect Day" の歌詞である。誰かの人生を覗くことで、私も生きることを喜んでみたい。」

鶴巻育子 つるまきいくこ
1972年東京生まれ。広告代理店在職中に写真を学び、ブライダル写真事務所に勤務した後カメラマンアシスタントを経て写真家として独立。広告写真、カメラ雑誌の執筆の他、写真講師など幅広く活動。個展・グループ展多数開催。

http://www.ikukotsurumaki.com

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                                                                                          © 2020 Yuki Tsutsumi

Past Exhibition

堤悠貴 昆虫写真展

『 撫でる 』

2020年3月17日(火) ~ 2020年3月27日(金) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

透明感と遊び心のある堤悠貴が手がける昆虫写真。虫や自然写真に興味のある方にとっては、これまでにないユニークな表現に驚くでしょう。虫嫌いな方にとっては、虫に持つ印象が変わるかも知れません。そして、虫の写真を凝視できる自分に驚くでしょう。

作家メッセージ

虫ってなんだか気持ちが悪いとよく耳にする。私たちは、無理してまで彼らを理解する必要はないのだと思う。お互い違う生き物なんだから、違いがあって当たり前。近づき過ぎても苦しいし、離れ過ぎても存在を忘れてしまう。程よい距離で彼らを知り、彼らや、多くの生き物たちと共に生きて生きたい。と、思いながら、私は昆虫と向き合い続けている。」

 


堤悠貴 つつみゆうき
昆虫を主体とした自然写真をライフワークとし、国内外問わず撮影を行なっている。大阪府出身、日本写真映像専門学校卒業。学生時代、昆虫写真家・栗林慧氏の元で昆虫写真の基礎を学ぶ。現在、海野和男氏指導の元、広告代理店にて作品の制作を行なっている。日本自然科学写真協会 会員。


写真展 

2016 「惑星X_」「epigenesis 0-Ⅵ」
2017 「PLANET X_」
2018 「A group of young photographers [duct]」  
2019 「INSECT」他

 

http://www.yuuki-photography.com
https://www.instagram.com/yuuki_tsutsumi

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ジャムフォトギャラリー 蚤の市

新型コロナウィルスの影響により臨時休業しておりましたが、緊急事態宣言解除伴い、徐々に営業を再開していこうと思います。再開第一弾は『ジャムフォトギャラリー 蚤の市』です!

フレーム、マットなどの額装関係、中古写真集、雑誌、プリント用紙が揃います。

●会期日時
6月11日(木)〜14日(日)、20日(土)、21日(日)

木金 12:00-18:00   土日 12:00-17:00

※通常と閉廊時間が異なりますのでご注意ください。
※状況によって時間の変更や休業になることもありますのでご了承ください。

●当ギャラリーのコロナウィルス感染予防対策
・ギャラリー内の換気を行うため、基本的にドアを開放して営業します。

 そのため、騒音が入る場合がございます。ご了承ください。
・ドアノブ等は定期的に消毒を行います。
・ギャラリー入口には、消毒液をご用意しています。

●お客様へのお願い
・入口で手指の消毒をお願いします。
・マスク着用をお願いします。
・来場者が多い場合は、人数制限をさせていただくことがあります。
・商品を手に取ることもあると思います。ギャラリーでは衛生管理に注意を払い営業しますが、

 気になる方は手袋持参が安心かと思われます。

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                                                                           © 2020 Jam Photo Gallery

Past Exhibition

『 SELF-PORTRAIT 』

2020年6月30日(火) ~ 2020年7月19日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

好評につき7月19日(日)まで延長決定

*7月17日(金)のみ都合により休廊

Jam Photo Galleryオープン1周年に際し22名の写真家のご協力の下、写真展『SELF-PORTRAIT』を開催いたします。

 

鶴巻育子コメント

「1840年に撮影されたイポリット・バヤールによる『溺死者に扮したセルフポートレイト』が世界初のセルフポートレイトです。そこから写真家のセルフポートレイトの歴史は始まります。バヤールの場合、表現やアートのためではなく抗議のために撮影したそうですが、セルフポートレイトは写真が発明されてから現在まで多くの写真家がテーマとし挑んでいます。リー・フリードランダー、シンディ・シャーマン、ヴィヴィアン・マイヤー、深瀬昌久、森村泰昌などが思い浮かびますが、おそらく自分を撮影したことのない写真家の方が少ないはずだと思います。普段親交のある写真家たち、尊敬し憧れる諸先輩方のセルフポートレイトを見てみたい。彼らはど のように自分自身と向き合いイメージするのだろう、そんな興味から今回の写真展を企画しました。作品群は過去に撮影されたものと撮り下ろしなど様々ですが、それぞれの写真家が写す自分から、その写真家の何かが見えてくるはずです。」 

参加作家

大和田良、岡嶋和幸、織作峰子、公文健太郎、GOTO AKI、佐藤倫子、清水哲朗、瀬戸正人、

大門美奈、田川梨絵、田口るり子、立木義浩、鶴巻育子、中藤毅彦、七咲友梨、ハービー・山口、HARUKI、舞山秀一、前川貴行、水谷充、横木安良夫、ルーク・オザワ、若子 jet *五十音順

●当ギャラリーのコロナウィルス感染予防対策

・ギャラリー内の換気を行うため定期的にドアを開放して営業します。

 そのため騒音が入る場合がございます、ご了承ください。

・ドアノブ等は定期的に消毒を行います。

・ギャラリー入口には消毒液をご用意しています。 ​

 

●お客様へのお願い

・入口で手指の消毒をお願いします。

・マスク着用をお願いします。

・来場者が多い場合は人数制限をさせていただくことがあります。

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© 2020 Kenji Ishida

Past Exhibition

石田研二 写真展

『 東京幽景 』

2020年8月11日(火) ~ 2020年8月23日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

赤外線撮影や画像処理を技術を駆使し作り出した東京の美しくも不気味な東京の風景。

モノクロ写真約30点を展示予定。

作家メッセージ

「東京には無機質な風景が多々あります。その中で芽吹いた者たちが生命体として形作られています。 漠然とした風景の中には、人々に気づかれずにいる得体の知れない美しい命が隠れています。 私は、ひっそりと宿すそれらの命を見つけ出し、写真で再び顕す作業をしています。」

石田研二 いしだけんじ

1949年京都市生まれ。大阪芸術大学デザイン学科を卒業後、野町和嘉氏に師事。コマーシャルフォトグラファーをして活動する一方、ストリートフォトやネイチャーフォトなど、ジャンルを問わない幅 広さが持ち味。最近は赤外写真に新境地を開いている。また、東洋美術学校講師等で講師をつとめるな ど若いフォトグラファーの育成にも多くの経験を持つ。日本写真家協会(JPS)会員。

主な個展

1989年 「リフレクション」銀座キャノンサロン

1999年 「グッデェイ サンシャイン イン TOKYO」コニカギャラリー

2009年 「僕の水槽」 アートグラフ銀座 プライベートスペース

2014年 「Daytime Infrared Images 晴れた日に partII」GALLRERY COSMOS

主なグループ展

1994年 「TOKYO’95 ポスター展」東京セントラル美術館 

2000年 「APA企画展 地球と人間:Yes.No.」東京写真美術館

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© 2020 Yuko Ishii

Past Exhibition

*石井祐子インタビュー        

石井祐子 写真展

『 River 』

2020年9月15日(火) ~ 2020年9月27日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

家族の繋がりと尊さを思いながら写す石井祐子の世界は、繊細で優しさに満ちています。しかしその中には、儚さとと同時に強さが存在します。モノクローム約25点を展示します。

作家メッセージ

2019年7月、私は初めてライン川のほとりに立った。川面は深い緑色に近く水量はたっぷりと豊かだった。足元から1メートル足らずをとうとうと流れる無防備とも思えるその流れは、堤防で遮られた川しか知らない私にとっては新鮮だった。

明日、この街で娘は結婚式を挙げる。花婿が洗礼を受け、彼のご両親が式を挙げた教会だ。純白のドレス越しに耳にするエピソードは、ご両親の若い時代にまで遡る。その記憶や思い出は、優しく、暖かく、切ない。

私は両親の反対により駆け落ちをしている。悲しい思いをさせた。辛い思いもした。しかし今となってはそれも私の大切な一部分だ。祖父母、父、母、息子、娘たち・・・どんなことがあろうと家族の絆は切れることなく繋がっている。

 

なにごともなかったかのように静かに流れる目の前の川のように。

石井祐子 いしいゆうこ

1961年横浜生まれ。横浜国立大学卒業後、(株)ジェットツアー入社。

1987年ブリティッシュカレドニアン航空入社。

1990年ブリティッシュエアウェイズ退社 。

2013年写真を撮り始める。

出版物 *kindle

2014 CRP Memories

2016 CRP Vacation

2017 CRP 祭り

2019 CRP PEPPERMINT GREEN

2019 CRP Freitas such des Lebens あの雲のように

  • YouTube
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© 2020 Masanobu Ito

Past Exhibition

伊東昌信 写真展

『 streetphotography of Bangkok 』

2020年10月6日(火) ~ 2020年10月18日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

2020年2月のBangkok、Candidの手法によるストリートフォト作品です。
 

作家メッセージ

「ブッダ、キリスト、老子などがたどり着いた『世界はひとつであり、他と多もなく、全てはひとつの源泉へとつながっている』という本質に気付きました。つまりこの『身体』『感情』『思考』が『わたし』のものであるという分離的概念を手放し、分離のない本当の『わたし』とは源泉そのもの、全てだと深く理解したのです。この理解が起きてから『善悪』『上下』『左右』『美醜』といった二元性のない観点で、目の前に起こる全ての事情をフラットに受け入れ、日常のシーンを捉えています。​


伊東昌信 いとうまさのぶ

1980年 島根県松江市生まれ。松江市在住。
2009年 独立、写真家として作家活動を開始。
2011年 タイ、カンボジア、ベトナム、中国、インド単身取材。
2011年 写真展「INDIA」開催。
2012年 写真展「ROOT OF THE ISLAND」開催。
2013年 第8回写真「I-WALL」展入選。
2013年 オーストラリア単身取材。
2013年 フォトマガジン「EYE」を創刊。
2014年 北インド単身取材。
2014年 島根広告賞総合部門銀賞受賞。
2015年 エジプト、イスラエル単身取材,。
2017年 アメリカ単身取材。
2017年 写真展「Native.」開催。

2018年 写真展「one’s」開催。北青山 music bar "PR BAR"にて

2019年 ブリヤート共和国単身取材。

2020年 バンコク単身取材。

http://www.nob-ito.com/

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© 2020 Kiyoshi Niiyama

Past Exhibition

新山 清 展

『 花 』

2020年11月3日(火) ~ 2020年11月15日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

本展では膨大な新山清の作品の中から花をテーマにセレクトしたヴィンテージプリントとモダンプリント約25点を展示、販売いたします。

新山洋一コメント

「清は日本的感情移入での主観的撮影と評価されている。木・石を好んで撮影していたが、花はまた特別な被写体だったようだ。自然に咲く花を捉えるのはもちろん、摘んだ花を自由にアレンジしたり、実験的な暗室作業も行っていた。花に向ける眼差しは、女性を見つめるようなやさしさを感じる。

また space2*3 にて新山清展『女』同時開催、併せて新山清写真集『花』『女』発売200部限定。両ギャラリーでスタンプを揃えると新山清ポストカードを3枚プレゼント。

※同時開催 新山清展『女』

space 2*3

〒103-0023

東京都中央区日本橋本町1-7-9西村ビル1F

G.I.P Tokyo 倉持博

09029160228

hiroshi0201@icloud.com

新山清 にいやまきよし

1911年愛媛県生まれ。主観主義写真作品を数多く残し、アマチュアイズムを貫いた写真家。理化学研究所勤務、ペンタックスサービスセンター所長を経て、アマチュア写真家の指導に尽力していた1969年凶刀に倒れ58歳という若さで早世した。没後は長男 洋一氏によって国内外での写真展を数多く開催している。ドイツ・ベルリンのキッケンギャラリーの契約作家でもあり、海外での評価も高い。

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© 2020 Shinnosuke Miyagi

Past Exhibition

宮城新之介 写真展

『 2020年 としまえんの夏 』

2020年11月24日(火) ~ 2020年12月6日(日)12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

宮城新之介氏は、昨年から閉園する遊園地を記録し始めていました。今年に入りとしまえんが94年の歴史に幕を閉じることを知りました。

新型コロナウイルスの影響により入場制限を強いられ閑散とした園内。古びたアトラクションを写しながらひとり歩いていると、ふと目の前にピエロが現れ、おもむろに紐を取り出しパフォーマンスを始めました。その姿を目にした途端、古い遊園地の空気にのまれ、自分が時代に取り残されたような感覚を覚え、メランコリックな気分になったそうです。それが子供の頃の思い出が蘇り懐かしさに繋がったのかもしれません。それをきっかけに宮城氏は童心にかえり、実際アトラクションに乗りながら撮影をすることに決めました。

「どのアトラクションも想像以上に怖かった。」と宮城氏。当初閉園する遊園地を記録するために訪れましたが、その中に溶け込み楽しむことも、消えてしまう遊園地への敬意だったことに気づきました。

宮城新之介 みやぎしんのすけ

1980年(昭和55年)生まれ

2011年10月から写真を始める。

写真表現 中村教室、小野ヨシ子ワークショップ、現代写真研究所(単科)、

東松泰子ワークショップに参加。

レンタル暗室(THE DARKROOM)主催のグループ展に参加。

2018年4月 東京綜合写真専門学校(夜間)入学

2020年3月 同校卒業

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ジャムフォトギャラリー 蚤の市

お買い得!! フレーム、マット、中古写真集、雑誌、プリント用紙、暗室用品など。

貴重なビンテージプリントも!

●会期日時
12月18日(木) 19日(土) 20日(日) 12:00-18:00

※通常と閉廊時間が異なりますのでご注意ください。
※状況によって時間の変更や休業になることもありますのでご了承ください。

●当ギャラリーのコロナウィルス感染予防対策
・ギャラリー内の換気を行うため、基本的にドアを開放して営業します。

 そのため、騒音が入る場合がございます。ご了承ください。
・ドアノブ等は定期的に消毒を行います。
・ギャラリー入口には、消毒液をご用意しています。

●お客様へのお願い
・入口で手指の消毒をお願いします。
・マスク着用をお願いします。
・来場者が多い場合は、人数制限をさせていただくことがあります。
・商品を手に取ることもあると思います。ギャラリーでは衛生管理に注意を払い営業しますが、

 気になる方は手袋持参が安心かと思われます。

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2021 新春 ジャムフォトギャラリー 蚤の市

お買い得!! フレーム、マット、中古写真集、雑誌、プリント用紙、ファイルなど。

貴重なビンテージプリントも!

●会期日時
1月9日(土) 10日(日) 12:00-18:00

※通常と閉廊時間が異なりますのでご注意ください。
※状況によって時間の変更や休業になることもありますのでご了承ください。

●当ギャラリーのコロナウィルス感染予防対策
・ギャラリー内の換気を行うため、基本的にドアを開放して営業します。

 そのため、騒音が入る場合がございます。ご了承ください。
・ドアノブ等は定期的に消毒を行います。
・ギャラリー入口には、消毒液をご用意しています。

●お客様へのお願い
・入口で手指の消毒をお願いします。
・マスク着用をお願いします。
・来場者が多い場合は、人数制限をさせていただくことがあります。
・商品を手に取ることもあると思います。ギャラリーでは衛生管理に注意を払い営業しますが、

 気になる方は手袋持参が安心かと思われます。

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Marilyn Monroe ©︎ The Bert Stern Trust

Past Exhibition

G.I.P.Collection Portrait Photography 

2021年1月19日(火) ~ 2021年1月31日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

フランスの写真家ジャンルー・シーフ「ヌード・トルソー」よりシャーロット・ランプリング等

ドイツのファッション写真家F.C.グンドラッハが撮影した ゴダールやイブ・モンタン等

MGMの専属カメラマンC.S.ブルが撮影した女優グレタ・ガルボ&キャサリン・ヘップバーン

女優ヴィヴィアン・リーの専属カメラマンL.ウィリンジャーの作品

フランスの女流写真家ベッティナ・ランス「フィーメイル・トラブル」より

写真家及びプリンターとして活動したフランスのフィリップ・サルーンが撮影した女優エマ・ワトソン(ハリー・ポッター)やアフリカの写真家セイドー・ケイタ等

アメリカのファッション写真家バート・スタンが撮影した死亡する6週間前のマリリン・モンロー

マン・レイが撮影したローズ・セラヴィ(マルセル・デュシャン)等

約25点程を展示&販売いたします。

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©︎ 2021 Yoshiteru Hagiwara

Past Exhibition

萩原昌晃写真展

 Baku 』

2021年2月16日(火) ~ 2021年2月28日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休

作家メッセージ

「油田による成長で新旧が混ざり合ったカスピ海西部に位置するアゼルバイジャンの首都バクー。

旧ソ連から独立した南コーカサス地方の3国は陸続きでそれぞれ宗教や文化も違う。2019年の春に訪れたアゼルバイジャンはイスラム教の国で首都バクーは古い街並みが残り、石油により発展した近代的な建物などが混ざった街で以前から訪れたいと思っていた。

第一印象は近代的な建物が続々増え、急成長すると同時に寂れた建物が多く貧しく哀愁漂うイメージだった。しかしよく目を凝らしてみると、道端にゴミなどもなく、貧しそうな物売りや物乞いも見当たらず、人々はエネルギッシュで、街は活気に満ち溢れていた。第二のドバイと言われる街中を、今だに修理を繰り返しながら走り続けている旧ソ連時代の車が行き交う。過去と現在、そして未来が混在する街を私はただひたすら歩き、その姿をとらえていった。」


萩原昌晃
 はぎわらよしてる

1987年生まれ。 2011年渡英後アシスタントなどを経てフリーランスとして活動。

写真展

2012年「Move By yourself」Tonnys gallery London

2018年「A.W.P Selection 2018-次世代を担う写真家たち-」リコーイメージングスクエア銀座

2018年 「Wonder Tokyo」AVA gallery Cape Town

2020年「フォトフィーバーinキチジョウジギャラリー」キチジョウジギャラリー

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©︎ 2021 Ikuko Tsurumaki

Past Exhibition

鶴巻育子写真展

 夢 』

2021年3月23日(火) ~ 2021年4月11日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休

作家メッセージ

「人と会話しているとき、歩いているとき、そして写真を撮るとき、自分の行動がまるで他人事のように感じたり、人や物、あらゆることから切り離されたような感覚を覚える。これは過去の経験などがきっかけで起こる『現実感の喪失』『離人感』という誰にでも起こり得る、特に子どもに多く見られる一種の精神的な症状らしい。

私はこれらの症状を子どもの時分から周期的に繰り返し、数年前から再び頻繁に生じるようになった。人でも物でも目の前の光景が、現実と知りながらも夢を見ているようなリアリティのない曖昧な感覚の中にある。それは決して心地よいものではない。その中で写真を撮りプリントを作り、それらの像は明らかに夢ではなく現実であることを再確認する。

ある日夢の意味を調べると、睡眠中に持つ空想的な願望の他に『心の迷い 儚いこと 頼りないこと』とも記されていた。迷いながら彷徨う私が撮る現実は、まさに夢の中の儚い光景だったのだ。

*写真集『夢』A4ソフトカバー56P 3,000円(税別) JamBooks販売サイト

鶴巻育子 つるまきいくこ

1972年東京生まれ。写真家、Jam Photo Gallery主宰。広告代理店在職中に写真を学び、ブライダル写真事務所に勤務した後カメラマンアシスタントを経て独立。広告写真、カメラ雑誌の執筆の他、写真講師など幅広く活動。個展・グループ展多数開催。

http://www.ikukotsurumaki.com

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©︎ 2021 Cooni           

Past Exhibition

Cooni Photo Club 写真展

2021年4月20日(火) ~ 2021年4月25日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休

デザイナー・イラストレーター・写真家である子鬼さん(秦直樹)のもとに写真好きの仲間が集まった写真グループです。

石川和孝   インテリアデザイナー
大久保ミケ  介護福祉士
ケイ鷹嶌   ジャム屋
子鬼(秦直樹) デザイナー・イラストレーター・写真家
久保井康雄  美容師
清家正信   写真家
杉本直子   ヨーガ案内人
茶子     Bar茶子 店主
平岩喜信   作曲家
広瀬正巳   グラフィックデザイナー・イラストレーター・写真家

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©︎ 2021 Hiroaki Hasumi

Past Exhibition

蓮見浩明作品展

『 Samadhi -瞑想の宇宙- 

2021年5月4日(火) ~ 2021年5月16日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休

Samadhi(サマディ)は14世紀から禅宗寺院に伝わる枯山水庭園をモチーフにしたデジタルアート写真のシリーズ作品です。Samadhiとはサンスクリット語で深い瞑想状態のことを言います。蓮見浩明は石組と白砂だけで作られた枯山水で自らも瞑想し、そこで受け取った古代からのメッセージを現代的な解釈でひも解きました。そして「世界が苦悩の中にある今こそ、明るい未来のために瞑想し想像することが大切である」と訴えます。最小限のものから最大限の想像を生み出すことにより、さまざまな問題解決の糸口も見つけられることを示唆しています。

蓮見浩明 はすみひろあき

1960年埼玉県生まれ。SAMURAI FOTO会長。被写体の中に隠れた日本人の霊性を探りながらデジタル技術を駆使した表現方法で、伝統と現代の融合を探求しています。https://www.hasumi.photography

http://samurai-foto.jp

主な展示履歴

2021 グラヴニープロスペクトギャラリー/エカテリンブルグ ロシア

2020 SAMURAI FOTO グループ展/東京

2020 エルータ現代アート美術館/サンクトペテルブルク ロシア

2019 シャット―ギャラリー国際写真展/ロサンゼルス アメリカ

2019 ノボシビルスク国際写真際/ノボシビルスク ロシア

2019 BID アートスペース/ペーサロ イタリア

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©︎ 2021 Motohiko Hasui           

Past Exhibition

蓮井元彦写真展

​『 マリアンナ 』

2021年5月18日(火) ~ 2021年5月30日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休

8月の暑い一日。場所は小さな湖の湖畔。

写真家とモデルがそこで描いたのは、いわば、写真を仲立ちとした、人どうしの、純粋なやりとりのようなものだ。写真家は日頃、多くのタレントやモデルに出会っている。しかしマリアンナに動かされたのは、そのみずみずしさ、透明感あふれる美しさゆえではない。

生まれや年齢や性差をよそに、人の何かが別の人の何かを揺さぶることがある。家族でも友人でも恋人でもない。その名状し難い「やりとり」のようなもの。それを促すのが写真という仕組みであり、ある特別な日、場所がそこにまるで必然があったかのように交わって行った。

「と或る年のと或る日にどうして僕はマリアンナという人と山梨の湖畔にいるのだろうか。人と人が出 会いともに時間や空間を共有するということは不思議なことだと思った。それはいつか記憶となって 心の中に残るのだろうか」(作者のことばから抜粋)

モノクロ、カラープリント約20点を展示、販売。
ZINE『MARIANNA』(3000 円+税)を販売。

展示企画:池谷修一

蓮井元彦 はすいもとひこ

写真家 1983年生まれ、東京都出身。2003年渡英。Central Saint Martins Art and Design にてファンデーション コースを履修した後、London College of Communication にて写真を専攻。2007年帰国。国内外の雑誌や広 告などで活動するほか、作品制作を行う。

2013年、自身初となる写真集『Personal Matters』をイギリスのパブリッシャーBemojakeより発表する。主な写真集に『Personal Matters』, 『10FACES』, 『10FACES 02』, 『Personal Matters Volume II』, 『Yume wo Miru』, 『Deep Blue - Serena Motola』, 『吉岡里帆写真集 so long』, 『for tomorrow』がある。また、2019年にはG20大阪サミットにて京都・東福寺で行われたTea Ceremonyに際し制作された図録を手がけるなど活動は多岐にわたる。

https://motohikohasui.com/

個展
2020 Ura-Yama / 裏山, Banshan Gallery, Tokyo
        Torakichi / 寅吉, CANDLE CAFE & Laboratory ΔII, Tokyo

        for tomorrow / 明日へ, QUIET NOISE arts and break, Tokyo 

2018 Personal Matters Volume II, QUIET NOISE arts and break, Tokyo 

        Deep Blue ‒ Serena Motola, AL, Tokyo

2017 Yume wo Miru, artless appointment gallery, Tokyo
2015 10FACES 02, Panof, Tokyo
2014 Personal Matters, Place M, Tokyo
2013 10FACES, Gallery Common, Tokyo

 

グループ展
2020 きみをおもう / for animals by humans, Same Gallery, Tokyo
   Personal Matters Polaroids / Polaroid Stories, Zakura, Tokyo
2016 あなたの水になりたい / anata no mizu ni naritai, ROCKET, Tokyo
2015 Art photograph group show, Recto Verso Gallery, Tokyo
2011 Secret, Ricoh Ring Cube, Tokyo
        Kioku no Sakura, New York Photo Festival
        Kioku no Sakura, Tokyo Photo
        Editor’s Choice 2011, Ricoh Riing Cube, Tokyo
2010 Style, Gallery 21, Tokyo
        101 Allegories and words to represent the world, Primo Piano Living Gallery, Italy

出版
2020 Personal Matters Polaroids, self-published, Tokyo

        for tomorrow, Libro Arte, Tokyo
2019 Personal Matters Volume II, Bemojake, London
2018 so long ‒ Riho Yoshioka Photo Book, Shueisha, Tokyo

        Deep Blue ‒ Serena Motola, Self-published
2016 Yume Wo Miru, Bemojake, London
2015 10FACES 02, W
2014 Personal Matters, Bemojake, London
2013 10FACES, super sonic, Tokyo

関マリアンナ せきまりあんな

2000年長崎県生まれ。福岡県育ち。高校時代からモデル活動を始めて、2019年から東京でモデルとして活動を開始。アメリカと日本のハーフ。雑誌、ファッションショー、MV、広告などで幅広く活躍している。 

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©︎ 2021 Satoko Munetaka                 

Past Exhibition

宗高聡子作品展

『 滴 』

2021年6月1日(火) ~ 2021年6月13日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休

私の生まれ育った場所は晴れる日が多かった。雨が降らなくて水不足になることもある。山や海はいつも太陽の強い光でコントラストをつけた。当たり前の風景だった。たまに降る雨の日に、傘から垂れてくる水滴を手の甲に乗せてできる限りその美しい形状を保つようにゆっくり歩いた。私だけの遊びだった。ふといつも使っているクリームの蓋を開けると、自分の指の跡でいっぱいになっていた。なぜか気になって、カメラの前に置いて光を当ててみると、クリームは光の当て方によって表情を変えていく。自分の気持ちをモノに伝え、モノが変化していく姿は撮影をしながら、違う世界に吸い込まれていくような感覚だった。自分の気になるモノを撮影することによって揺れながら形を変える水滴を眺めて楽しんだ思い出が蘇った。指の跡が付いたクリームを撮影した時の高揚感は、その記憶によく似ていた。

宗高聡子 むねたかさとこ

1981年岡山県生まれ。高校生の時代、図書館で星野道夫の写真集を見て写真家の仕事を知り写真家を志す。写真専門学校を卒業後スタジオマンとなり、撮影を重ねていくうちに物撮りの奥深さに興味を持っていった。2007年に静物に特化した写真スタジオでカメラマンとして活動。2019年独立。現在、雑誌や企業HPなどの撮影を中心に幅広く活動している。

https://www.munetakasatoko.com

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2021 ジャムフォトギャラリー 夏の蚤の市

お買い得!! フレーム、マット、中古写真集、雑誌、プリント用紙、ファイルなど。

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●会期日時
7月  9日(金) 12:00-18:00

7月10日(土) 12:00-18:00

7月11日(日) 12:00-17:00

※通常と閉廊時間が異なりますのでご注意ください。
※状況によって時間の変更や休業になることもありますのでご了承ください。

●当ギャラリーのコロナウィルス感染予防対策
・ギャラリー内の換気を行うため、基本的にドアを開放して営業します。

 そのため、騒音が入る場合がございます。ご了承ください。
・ドアノブ等は定期的に消毒を行います。
・ギャラリー入口には、消毒液をご用意しています。

●お客様へのお願い
・入口で手指の消毒をお願いします。
・マスク着用をお願いします。
・来場者が多い場合は、人数制限をさせていただくことがあります。
・商品を手に取ることもあると思います。ギャラリーでは衛生管理に注意を払い営業しますが、

 気になる方は手袋持参が安心かと思われます。

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©︎ 2021 Soichi Kiyooka

Past Exhibition

Jam Photo Gallery Selection

清岡惣一作品展  

2021年8月3日(火) ~ 2021年8月22日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

清岡惣一氏を知る人物から話を聞くと「とにかく厳しかった」「物静かな人だった」と口を揃えます。写真評論家の三輪映子氏も「頑固なまでのシャイでなかったら、人並みに自分をアピールしていたら、特異な個性的な作家として、もっと知られていたのではなかったか。」と清岡氏について語っておられますが、現在、清岡惣一という写真家を知る人が少ない理由はそこにあったのかもしれません。


「超ワイドの描写を好んだ。オレンジや赤のフィルター、赤外フィルム、暗室でのいろいろな操作。(中略)作品は一見して奇怪、時に諧謔性を帯びるけれども、画面の奥から禍々しいものが吹きつけてくる感じはしない。清岡氏の興味は、被写体のもつ意味を追求することよりも、被写体に託してなにかを語ることよりも、もっぱら奇妙な形や異様な質感を印画紙上に表現することにあったと思われる。」三輪映子氏が清岡惣一作品集に寄稿したテキストから、清岡氏の写真への拘りと作品の特徴が伝わってくるかと思いますが、今回膨大な量のヴィンテージプリントの中から、ソラリゼーション、ネガ反転、多重露光、ネガ合成、スーパートリミングなど、得意としていた暗室作業の独特な手法を用いた作品を中心に優れたプリンターでもあった清岡氏の貴重なビンテージプリントを展示、販売いたします。

 

協力:鷲巣佳子(旧姓清岡桂子)・新山洋一(株式会社 コスモス インターナショナル)

清岡惣一 きよおかそういち
1915年 高知市生まれ。
1934年 上京、東洋通信機(株)入社。
1936年 写真クラブ「パーレット同人会」に入会。濱谷浩氏、秋山青磁氏、新山清氏らと出会う。
1951年 (株)東京商業写真入社。コマーシャルフォトに従事。
1964年 (株)東京商業写真退社。フリーの写真家として活動開始。長女の名前をとって「桂フォト」を

           設立。コマーシャルフォトの傍ら、アマチュアの指導を始める。
1965年 旭光学のカタログやポスター用の製品写真、ペンタックスギャラリー催事記録などを晩年まで

           担当。
1991年 逝去 享年76歳。

写真展

1971年「自然」宇都宮・新うえのギャラリー

1975年「私の風景」ペンタックスギャラリー

1977年「雪と氷の湖畔・日光中善寺湖」ペンタックスギャラリー

1994年「Two Voices from Japan」ニューヨークICPミッドタウン *岩崎秀一と二人展

            ICP Soichi Kiyooka

写真集

1993年「清岡惣一の世界」日本カメラ社

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Past Exhibition

大和田良ゼミ13期修了展
『 ROWS13.exhibition 』 
 

2021年8月31日(火) ~ 2021年9月5日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

第13期となる大和田ゼミは、コロナ禍の影響により場所を神保町のインプレスフォトスクールから目黒のJam Photo Schoolへと移し活動を再開しました。これまでスライドショーでの成果発表を修了展としてきましたが、今回は実際の展示を以って発表を致します。


大和田ゼミにおいては、写真の新しい可能性や探求を目的とした、実験的な制作や思考のプロセスそのものを第一の成果としています。そのため、作品の中にはまだ研究や制作の途上にあるものも含まれるでしょう。展示においては、そのような修了生それぞれの制作に、訪れていただける皆さまの観る側からの視点や言葉を重ねて頂ければと思います。

 

大和田ゼミ13期(順不同)
くぼたけいこ 清水善規 塩田令子 高知尾享 石井陽子 川越貴恵 小林美妙子

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© 2021 Yoko Hosoda

Past Exhibition

鶴巻育子ゼミ修了展
『 Ikuko Tsurumaki Work Shop Exhibition 』 
 

2021年9月14日(火) ~ 2021年9月26日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

鶴巻育子ゼミでは、受講生が個々にテーマを設け半年間で一冊のブックを完成させることを目的としていますが、今期のゼミではスタートから展示も目標のひとつとして活動してきました。ひとつの表現を完成させるには半年と言う時間は短いですが、その期間にそれぞれが自分の写真と向き合い、撮影、ステイトメント、レイアウトまで「見せること、伝えること」を意識して制作を行いました。

中村真弓 細田葉子 山口ひろみ 山下雅実 ​鶴巻育子

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© 2021 Kiyoshi Niiyama

Past Exhibition

新山清生誕110年記念

Jam Photo Gallery Selection

ベークライトカメラ スタート35 新山清写真展
2021年10月12日(火) ~ 2021年10月24日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

トイカメラ/ベークライトカメラ/子供カメラなどと呼ばれた「スタート35」は、1950年一光社が開発・発売し大評判となり、数多くの機種が生産されました。にも関わらず当時のネガを所有している人は多くありません。『私のカメラ初体験 現代カメラ新書No.16』(朝日ソノラマ・1976年)によると森山大道氏の初めてのカメラはスタートカメラだったらしく「そのカメラで写した写真の一枚すら手もとに残っていないことは、やはりとても残念な気がします。」と記載されていました。

 

新山清氏独特の視点とトイカメラらしい軽いフットワークによって撮影された素朴な街の様子、構えることなく優しい眼差しで写る人々の姿が多く写っています。また、新山清本人が被写体となっている写真など、一部息子の洋一氏による撮影も含まれています。トイカメラならではの風景と時代の切り取りをお楽しみいただける構成となっています。今回、新山清が残した800枚以上のネガから、Jam Photo Galleryセレクションとして、モダンプリント、作品集を販売いたします。

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© 2021 Yoshinori Kamei

Past Exhibition

亀井義則写真展

『 相去 〜あいさり〜 
2021年11月2日(火) ~ 2021年11月14日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

人はある時自分のルーツを知りたくなるものです。亀井義則もその一人で、幼い頃育った岩手県・相去に約40年振りに訪れました。当然その土地は過去の場所となり、亀井は訪問者となっていたことに改めて気付かされます。

「時は過ぎ、そんな生活に慣れきった私は相去を訪ねる事にした。山奥にもコンビニがある時代だ。少しくらい便利になっただろうという期待は外れ、廃墟となった商店が連なり、人を見かける事も殆どない。父が勤めていた工場だけが煙を吐き続けていた。至る所が舗装されて余計寂しさに拍車をかける。友達の行方は知れず、地元の人とすれ違っても、どう話しかけたら良いのか分からない私の想いとは関係なく、過去の住処は薄れゆく思い出のように、ひっそりと土に還るのを待っているようだった。」

*ステイトメントより

亀井義則 かめいよしのり
1966年東京出身 バライタ印画紙「月光」の製造開発に関わっていた祖父の影響で写真を始める

2010年 第10回 リコー フォトコンテスト 「new angle , new day ~私の視点~」 優秀賞

2012年 個展 「巴里 ~光との出会い~」 下北沢 BALLON D'ESSAI

2013年~17年 グループ展 AYPC(ALAO YOKOGI PHOTO CLUB)「DEARLY DAYS」

2019年 リコー「GR LIVE!東京」出演

2021年 GR☆Clubグループ展「架空の街〝G〟」

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© 2021 Yumi Ishino

Past Exhibition

石野祐美写真展

『 臍の緒 』
2021年11月30日(火) ~ 2021年12月19日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

「私は母の事が嫌いだ。

 母はフィリピン人で首都のマニラで生まれた。何人かいる兄弟の長女で、勉強や家事のかたわら、下の子たちの面倒を見て、仕事の手伝いまでしていた。家族が多く生活が大変だった中、家計を支えるため日本に出稼ぎに来た。不法入国し、不法就労だったが、フィリピンパブで働きながら日本語を覚えたという。そして父と出会い、結婚。私が生まれた。昔は母の事が好きだった。私が幼い時もフィリピンパブで働いていたが、化粧をしてきれいな服を着た姿で仕事に行くのが自慢だった。

 

 私が成長期になり、胸が膨らみ始めると、母は異常に私の体を触るようになった。さらに言動までも不快感を覚えるようになった。それから私は母への態度を変えた。触られれば突き飛ばし、罵声をあびせた。だが、やめてくれることはなかった。嫌がる私に反して、母は徐々にヒステリックになり、怒鳴ることが多くなった。母も私も異常なまでに執着し、関係も壊れていった。

 

 母は突然、家を不在にしていた時期が一年か二年ほどあった。家の中は母であふれていて、母がいない空間であるはずなのに、常にいるような感じがしていた。父と一緒に母の服やカバンをたくさん捨てた。まるで母が死んだかのように。それまでは母のいない空間を撮りためていた。母が帰国してからは、それはひどく怒られた。

 

 母の私物や家の中を撮影することが多く、なかなか本人を撮る気にはならなかったが、一年ほど前なんとなくカメラを向けてみた。私と母の間に何かつながった気がした。それはきっと親子である「血」だろうか。私と母の今の関係は何かと聞かれれば、それは今もわからない。ただ、昔へその緒でつながった母子であることには間違いないのだ。」

石野祐美 いしのゆみ

1995年生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。在学中に母親を題材にした作品を撮り始める。日本写真企画で編者として勤務後、写真家として活動を開始。PITCH GRANT 2021 ファイナリスト。

https://yumiishino.tumblr.com
https://lalalaaa.base.shop

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© 2022 Masato Takigawa

Past Exhibition

滝川雅人写真展

『 人人 』
2022年1月18日(火) ~ 2022年1月30日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

2019年11月、初めてインドに訪れた。
首都のデリーを中心に アグラ、ジャイプル、ブッダガヤ、バラナシ、ムンバイなどを巡った。
目的地まで車で走っている途中、生活している人々の姿を車窓からカメラを向けて撮り始めた。

歩きながらも目に見えたものをひたすら撮り続けた。

そこにいる人々を目の前にしたとき、純粋な全体感を感じ、能動的になっている自分と向き合い続けた。

10日間の滞在中、どこか奇妙な心地良さを感じていた、そんなインドでの写真を展示します。

滝川雅人 たきがわまさと

1992年 東京都生まれ
祖父が記録し続けてきた家族写真や8mmフィルムの映像に影響を受け写真に興味を持つ
2011年 東京工芸大学芸術学部写真学科入学
2016年 東京工芸大学芸術学部写真学科大学卒業
現在ファッションモデルとコラボした作品制作を主に活動している

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Past Exhibition

大和田良ゼミ14期修了展
『 ROWS14.exhibition 』
2022年2月15日(火) ~ 2022年2月20日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄)

この度、第14期となる大和田ゼミ修了展を行います。
大和田ゼミにおいては、常に写真の新しい可能性や探求を目的とした、実験的な制作や思考のプロセスそのものを第一の成果としています。そのため、作品の中にはまだ研究や制作の途上にあるものも含まれます。展示においてそれぞれが表すものは、単になにかの造形が描かれた写真ではなく、そこにたどり着く、あるいはその途上にある歩みや姿勢そのものであるとも言えるでしょう。展示においては、そのような修了生それぞれの制作に、訪れていただける皆さまの観る側からの視点や言葉を重ねて頂ければと思います。

 

 

大和田ゼミ14期(順不同)
くぼたけいこ 塩田令子 高知尾享 石井陽子 猪又正男 塩澤朋子

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© 2022 Reina Kanamori                   

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金森玲奈 写真展

『 20110701_20210701 』
2022年2月22日(火) ~ 2022年3月6日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

東日本大震災が起こった2011年。地震発生から約4ヶ月後の7月1日、週刊誌の取材で宮城県の田代島を訪れた。島の人口よりも猫が多いことで有名だったこの島も地震の爪痕は深く、それでも猫たちは変わらずそこに居た。半壊した家の中で子育てをしていた1匹の猫にまた会いたいという想いから、折に触れ再訪するようになった田代島と猫たちとの記憶を震災から10年という節目をきっかけに見つめ直した展示です。

金森玲奈 かなもりれいな

1979年東京都生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学附属写真センター勤務等を経て2011年よりフリーランスとして活動を開始。写真に関連したワークショップや撮影会、池尻大橋のアトリエでのチャリティー写真展などを企画する『ケの日、ハレの日』を主宰している。個展・企画展多数。https://www.kanamorireina.com

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© 2022 Mayumi Nakamura

Past Exhibition

鶴巻育子ゼミ 修了展
『 Ikuko Tsurumaki Work Shop Exhibition 』 
 

2022年3月15日(火) ~ 2022年3月27日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

鶴巻育子ゼミでは、受講生が個々にテーマを設け半年間で一冊のブックを完成させることを目的としていますが、今期のゼミではスタートから展示も目標のひとつとして活動してきました。ひとつの表現を完成させるには半年と言う時間は短いですが、その期間にそれぞれが自分の写真と向き合い「見せること、伝えること」を意識して制作を行いました。

青野茂昭 佐藤睦美 中村真弓 細田葉子 山口ひろみ 山下雅実

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© 2022 Ikuko Tsurumaki

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鶴巻育子 写真展
『 幸せのアンチテーゼ 』 
 

2022年4月5日(火) ~ 2022年4月17日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

写真家がスナップを撮る目的はさまざまですが、鶴巻育子は自身の心理状態を探るための作業として日常のスナップ撮影を行なっています。前作「夢」をスタートに1年毎に写真をまとめ発表する形をとり始めました。本作がその第2段となります。

”夢”や”幸せ”など甘い言葉を容易く用いたタイトルからは現実逃避を求める印象を与えますが、作品群は一見違和感や不気味さを覚えながらも、現実であることを強調しているような真っ直ぐな視線が生々しくもあります。それらのアンバランスは世間に対する反発や憧れ、自分自身への葛藤が混在しているようにみえます。

ごく身近な風景を切り取り、できるだけ写す行為から意識が離れた写真での構成は前作と変わりませんが、比較すると1年の月日でも対象と眼差しに僅かな変化を感じます。鶴巻は時間の経過によって変わる自分が否応なしに写り込む写真を恐る恐る楽しんでいるかのようです。

 

*写真集販売中『幸せのアンチテーゼ』A4ソフトカバー56P 3,300円(税込)

JamBooks販売サイト

鶴巻育子 つるまきいくこ

1972年東京生まれ。写真家、Jam Photo Gallery主宰。広告代理店在職中に写真を学び、ブライダル写真事務所に勤務した後カメラマンアシスタントを経て独立。広告写真、カメラ雑誌の執筆の他、写真講師など幅広く活動。個展・グループ展多数開催。

http://www.ikukotsurumaki.com

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© 2022 Mitsuo Suzuki

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鈴木光雄 写真展
『 One Year 』 
 

2022年4月19日(火) ~ 2022年5月1日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

美術モデルとして活動している琥珀翠(Sui Kohaku)と最初に出会い、撮影したのは2020年8月。小柄でグラマーな体型と金色の髪の容姿で、幾つかのコンプレックスを抱えていたが、気さくで明るい性格の彼女を撮った印象を一言でいうとエンジェルのようだった。人を引き付ける魅力のある彼女の存在に興味を持ち、彼女を撮り続けた。その後の彼女は、自分自身の強い信念を行動に移し、知行合一を実践することで、外見と内面が少しづつ変化していった。

月日が経過した1年後の彼女は、体重は大幅に減り、金色に染めていた髪は地毛の黒へ変わっていた。ファインダーを通した彼女は、以前とは外見だけでなく佇まいも異なり、まるでビーナスのような印象だった。美術モデルの琥珀翠が、1年という時間の長さや可能性によって、変わったものや、変わらないもの。そして、彼女がヌードという身体表現で伝えたいことを写した作品です。

鈴木光雄 すずきみつお

レンブラント、フェルメールなど17世紀の画家に感銘を受け、油絵とデッサンを学ぶ。その後写真に興味を持ち、1988年東京写真専門学校(現東京ビジュアルアーツ)卒業後、写真事務所勤務などを経て、1995年独立。東京を拠点として主に広告写真を撮影する。2006年より生活と活動の拠点としてマレーシアに移住。マレーシアやシンガポールでの広告やポートレート、エディトリアル分野の撮影を数多く行なう。また、2000年より作家活動を始め、日本国内、海外のギャラリーや写真誌で作品を多数発表。2010年10月にマレーシアより日本へ帰国し、再び東京を拠点として活動。2016年、東京都港区赤坂に撮影スタジオ「Pictures Studio 赤坂」をオープン。 http://mitsuosuzuki.com

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© 2022 Kazuyuki Okajima

Past Exhibition

岡嶋和幸 写真展
『 その向こうへ 』 
 

2022年5月17日(火) ~ 2022年5月29日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

散歩はあまり好きではないが、カメラがあればあてもなく歩き続けられる。写したい何かを探し求めているから夢中になれるのだが、成果があがらなければ気持ちは萎えていく。「もう疲れた」「あとちょっとだけ」。そのような自問自答が始まると引き返すのは時間の問題。足を止めて適当なものにレンズを向け、ファインダー越しに眺めながらどうするか考える。もしそこでシャッターを切ることがあれば、もう少しだけ粘ってみる気になったということ。決断のための儀式ついでに写したカットを選ぶことは滅多にないが、それらの光景に鶴巻育子が目を留めた。

 

Curation by Ikuko Tsurumaki

岡嶋和幸 おかじまかずゆき

1967年福岡市生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「ディングル」「風と土」のほか著書多数。写真展も数多く開催している。

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© 2022 Kiyoshi Niiyama

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新山洋一 写真展
『 Memories of Life 東南アジア歴訪の旅 』 
 

2022年6月7日(火) ~ 2022年6月19日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

作家メッセージ

「1965年6月7日横浜よりフランス郵船(MM)ラオス丸で出港しました。渡航自由化になった翌年のこと。高校時代に知り合ったインド人のアリヤさん(ニューデリー)しか知り合いのいない旅でした 。ボンベイ(今のムンバイ)に着いた私たちは大きなカバンを持ち泊まるところを探すところから始まりました。いろいろな事に遭遇しましたが、楽しい思い出がいっぱいです。詳しいお話は会場で・・・その当時のままの写真を飾ります。今回の機会をいただいた Jam Photo Gallery 鶴巻代表に御礼申しあげます。」
 
Visiting place 

Hong Kong, Saigon(now Ho ChiMinh), Singapore, Colombo(SriLanka), Bombei(now Munbai),

Mysore, Bangalore, New Delhi, Agra, Calcutta(now Korkata), Bangkok, Penan, Kuala Lumpur

新山洋一 にいやまよういち

(株)コスモスインターナショナル代表、1944年5月27日生まれ。1979年にコスモスインターナショナルを創業、2004年にはGallery Cosmosを立ち上げ2015年までギャラリストとしても活躍。父である新山清の作品アーカイブに努め、国内外で積極的に作品を発表し続けている。

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© 2022 Kan Ito

Past Exhibition

伊藤幹・今井亮輔・田村幹彦 写真展
『 ジャンクション 』 
 

2022年6月28日(火) ~ 2022年7月3日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 

仕事や家庭のことに多くの時間を費やし、日常の中で自分のことをどれだけ顧みるのか。伊藤は「自分の居場所」をテーマに身の回りの光景や出来事など心のよりどころを、今井は「思い出せない父との最後の日」をテーマに記憶の儚さを、田村は変化を続ける岩場の今を描き、テーマである「時間」を表現。記憶をたぐり、居場所を探し、生きている時間に思いを巡らせながら、各々の存在を自分自身に問いかけている。

伊藤幹 いとうかん

1968年東京都生まれ。宇都宮大学工学部卒業。憧れのブルートレインや特急列車を追いかけたことがきっかけとなり写真と出合う。好きな被写体を撮影する楽しさは今も昔も変わらない。

今井亮輔 いまいりょうすけ

1970年東京都生まれ。二級建築士。人の痕跡が感じられる情景を撮り続けている。

田村幹彦 たむらみきひこ

1964年新潟県生まれ。神奈川大学法学部卒業。子どものころの趣味は昆虫採集。捕虫網をカメラに持ちかえた今でも出合った対象を見つめ、思考することを大切に作品制作に取り組んでいる。

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© 2022 Norimasa Kutuna

Past Exhibition

忽那則正 写真展
『 すぐそばにある辺境 』 
 

2022年7月5日(火) ~ 2022年7月10日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 

かつて路地の向こうに、建物の隙間の先に別世界を探して、隣町が異国のように遠かったときが、

誰にでもある。しかし、どれほど入り組んだ場所も、やがて時にのまれて消えていく。


懐かしむ間もなく、あることに気付く。自分が、自分の住居の裏側に何があるかを知らないことに。

 

それから、景色は知らない貌を見せ始める。すぐそばにある辺境の貌を。


忽那則正 くつなのりまさ
1987年生まれ。2015年大阪ビジュアルアーツ専門学校卒業後、上京。
「渡辺兼人ワークショップ」と「夜の写真学校」に参加し、グループ展と個展を経験。
「夜の写真学校」(PlaceM)には現在も所属しており、瀬戸正人氏の指導を受けている。


2019年 グループ展 渡辺兼人ワークショップ第一回写真展 ギャラリーmestall
2019年 個展「invisible」PlaceM
2019年 個展「蒸発する塔」Nikonサロン

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© 2022 Hiroaki Tsukamoto

Past Exhibition

塚本宏明 写真展
『 Living in the City 』 
 

2022年7月12日(火) ~ 2022年7月17日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 

これまであった建物が取り壊され、気づくとその場に新しい建物の基礎が作られている。都市は常に新陳代謝をはかり、少しの変化も日常の生活に埋もれていく。無数の人が暮らしているこの場所では、個人の感覚よりも他者に理解される言葉が本当の事のように決められてしまう。いま自分が見る景色が立つ場所によって姿を変えていくのだとしたら、それでも消えない確かな存在を自分の奥に見る。

 


塚本宏明 つかもとひろあき
東京都出身。ニューヨークでコマーシャルフォトグラフィーを学び、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のイメージングサービス部門でのインターンを経て、人物やファッションを中心としたレタッチャーとして働く。

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© 2022 Davila Jordanni                                                                           © 2022 Yuriko Sanada

Past Exhibition

 JPG's FAVE #1  

ダビラ・ジョルダニ『 Earth to earth, ashes to ashes, dust to dust 』

眞田百合子    『 世界が遠すぎる 』


2022年7月26日(火) ~ 2022年8月7日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

Jam Photo Galleryが注目の新進写真家をピックアップする「JPG’s FAVE」。第一回目となる今回は大和田良のセレクトによる、ダビラ・ジョルダニと眞田百合子の二名の展示を行います。

コスタリカ出身で、現在は日本とカナダで活動するダビラは、日本写真芸術専門学校を卒業した後、積極的に作品展示を重ねてきた作家です。本展示では風景や物体に描かれるパターンの類似性と自身の感情を重ね合わせた詩的な作品群を展開する予定です。 

一方、今年の春に同じく日本写真芸術専門学校を卒業し、同卒業作品展では最優秀賞を受賞した眞田は、自分自身と社会との距離感をテーマに、目の前の現実をありのままに捉えた切実なスナップと言葉によって展示を構成します。

 

この二人展では、それぞれの視点と思考を通して、現在の写真家が捉える「今」が強く感じられるでしょう。写真表現に希望を求め、もがき、あらがい、時に生きづらさを感じながらも社会にアプローチし続けようとする彼らの姿勢は、写真というメディアが持つ表現の可能性を示すものでもあるのではないかと思います。是非この機会に、実際の展示を通して二人の若き写真家を知って頂ければと思います。


Jordanni Davila ダビラ・ジョルダニ 

1995 コスタリカ生まれ 東京在住
2009 カナダへ移住
2021  日本写真芸術専門学校 卒業

2018「東京夜潜伏」Sankeys PENTHOUSE/表参道

2019「Monochrome Echoes」渋谷区ふれあい植物センター/渋谷
2020「From the other side」Space Jing/表参道
2021「A Poem」Koma Gallery/恵比寿
2021「Two Recollections of Tokyo Under an Epidemic」ピクトリコショップ&ギャラリー/両国
2021「Was it a Dream?」&「絶望者へのオード」ギャラリーSetagaya 233/若林
2022「Wakey wakey… Snap out of it, will ya?」Cafe Gallery K/西荻窪

 

Instagram: @wormrebel

Website: jordanni.net

眞田百合子 さなだゆりこ

1994年10月3日生まれ 神奈川県出身

日本写真芸術専門学校 卒業作品展コンペ 最優秀賞

日本写真芸術専門学校 中退

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© 2022 Yoshihiro Tatsuki

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立木義浩 写真展

​『Ko・So・A・Do ここ・そこ・あそこ・どこ  一瞥の足跡

2022年8月16日(火) ~ 2022年8月28日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

作家コメント

「旅先で撮りそこねた写真は、網膜が記憶している。ときにそれを思い出させる悪魔の囁きが聞こえる。あのときモノにしていれば......と。いやな奴だ。

 

そしてまた、いつまでたっても個人的に気になる写真がある。 撮影の瞬間の、その場の状況も目に浮かぶ。撮って選んだものは、撮れなかった、あるいは、撮ったけれど選ばれなかったものの氷山の一角にすぎない。写真を選ぶ作法、フォト・リテラシーは、身体的で直感を必要とする。 才知やウィットは、写真の中にこそほしい。写真は、自己表現ではなく、宇宙的世界の豊かさを表す。

あちこちの外国で、どんなに無我夢中で写真の日々を送ったところで、すべて断片に過ぎないのは、群盲象を撫でるに似て、全貌を見渡せない証しなのだ。写真は大きな世界の一部として撮られるからこそ、断片の凄さが際立つ。自分の視野の限界を世界の限界だと決めつけないことも大事だが、それは、かんたんなようでいて、むずかしい。


今回の展示プリントは、デジタルネガをつくり密着銀塩プリントしたものと、スキャンデータからデジタル・プリントした 2 種類を、ご覧いただく。」

立木義浩 たつきよしひろ

1937年生。徳島県出身。1958年東京写真短期大学技術科卒。アドセンター入社。1969年フリーカメラマンになる。女性写真の分野やスナップ・ショットで多くの作品を発表。 広告、雑誌、出版などの分野で活躍し現在にいたる。写真集に『イヴたち』『加賀まり子/私生活』『マイアメリカ』『東寺』など、近年では『Tōkyōtō』『動機なき写真』を出版。1965年のデビュー作『舌出し天使』の写真集を2018年に出版。

※同時開催

立木義浩写真展『Ko・So・A・Do』

「過去はひとつの異國である」ハートレー

Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery

〒101-0031

東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル405

03-3862-1780
http://kkag.jp

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Past Exhibition

大和田良ゼミ15期修了展
​『 ROWS15.exhibition 

2022年8月30日(火) ~ 2022年9月4日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) 

この度、第15期となる大和田ゼミ修了展を行います。
大和田ゼミにおいては、常に写真の新しい可能性や探求を目的とした、実験的な制作や思考のプロセスそのものを第一の成果としています。そのため、作品の中にはまだ研究や制作の途上にあるものも含まれます。展示においてそれぞれが表すものは、単になにかの造形が描かれた写真ではなく、そこにたどり着く、あるいはその途上にある歩みや姿勢そのものであるとも言えるでしょう。展示においては、そのような修了生それぞれの制作に、訪れていただける皆さまの観る側からの視点や言葉を重ねて頂ければと思います。

大和田ゼミ15期(順不同)
飯田夏生実 石井陽子 くぼたけいこ 黒田和男 塩澤朋子 清水善規 高知尾享

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© 2022 Mayumi Nakamura

Past Exhibition

鶴巻育子ゼミ修了展
『 Ikuko Tsurumaki Work Shop Exhibition 』  

2022年9月6日(火) ~ 2021年9月11日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄)

鶴巻育子ゼミでは、受講生が個々にテーマを設け半年間で一冊のブックを完成させることを目的としていますが、今期のゼミではスタートから展示も目標のひとつとして活動してきました。ひとつの表現を完成させるには半年と言う時間は短いですが、その期間にそれぞれが自分の写真と向き合い、撮影、ステイトメント、レイアウトまで「見せること、伝えること」を意識して制作を行いました。

佐藤 睦美 高橋 真美 中村真弓 山口ひろみ 山下 雅実

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© 2022 Misaki Yanagihara

Past Exhibition

柳原美咲 写真展
『 泉の綾 』  

2022年9月13日(火) ~ 2022年9月25日(日) 12:00-19:00(日曜17:00迄) *会期中無休

湯気で満ちた浴室。

にび色のお湯に浸かり、ぼーっと水面を眺める。

しばらくすると天井から雫が落ちてきて、静かなお湯に一筋の波紋をつくる。

小さな波はふわりと広がり、やがて縁のタイルに当たって折り返した。

次から次に生まれては消えていく紋様は、いくら見ていても見飽きない。

こういった場所では、温泉の心地良さに取り憑かれてしまったのか

出会うものすべてが温かくて、寛容で、上機嫌で、晴れやかだ。

眩しい景色を反射するように、優しい声に呼応するように、

ゆっくりと自分の在り方も変わっていく。

鶴巻育子コメント

「柳原美咲の初写真集『ゆ場』は、日本独自の”湯”の文化の奥深さを垣間見ることができ、ページを捲るたび目に飛び込んでくる湿度の高い写真群には日本人のアイデンティティをくすぐられます。温泉巡りと聞くと羨ましくも感じますが、日本中の温泉地へ足繁く通い丁寧な取材を重ねた末に生まれた作品からは、写真家としての気概を感じられずにはいられませんでした。とは言え、柳原本人も熱い湯に浸り本来の温泉地での過ごし方を味わうひと時があったに違いない。彼女の目に映った”合間”の風景への興味から今回の展示の企画が始まりました。

 

湯の文化を写真に残すという目的から外れた視点で集めた『泉の綾』は、より柳原の個人的な眼差しと好奇心が写り込み、旅人としての柳原美咲を強く感じます。さらに、対象と距離を置き眺めることで、逃れることのできない人と人との関わりや時の流れを受け止め楽しんでいるような印象を受けます。僅かな意識の違いで無意識に変化する写真家の視点。『泉の綾』と『ゆ場』、ひとりの写真家によるふたつの物語を体験していただきたいと思います。」

柳原美咲 やなぎはらみさき

1991年群馬県生まれ。写真家。日本写真芸術専門学校を卒業後、公文健太郎に師事。東京を拠点に写真の仕事をする一方、日本中を旅して作品を制作している。2022年8月に温泉地をテーマにした写真集『ゆ場』を出版、写真展がキヤノンギャラリー銀座・大阪にて巡回。公文が主宰する写真事務所COO PHOTO(クー・フォト)に所属し、同人誌『点』に参加。

© 2022 Kiyoshi Kaneko

Past Exhibition

鶴巻育子ゼミ修了展
『 Ikuko Tsurumaki Work Shop Exhibition 』  

2022年9月27日(火) ~ 2021年10月9日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

鶴巻育子ゼミでは、受講生が個々にテーマを設け半年間で一冊のブックを完成させることを目的としていますが、今期のゼミではスタートから展示も目標のひとつとして活動してきました。ひとつの表現を完成させるには半年と言う時間は短いですが、その期間にそれぞれが自分の写真と向き合い、撮影、ステイトメント、レイアウトまで「見せること、伝えること」を意識して制作を行いました。

井上純子 金子潔 川瀬まり子 後藤綾子 田中眞由美 細田葉子

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© 2022 Keisuke Sakurai

Past Exhibition

櫻井圭佑 写真展
『 F u z z y
- 曖 昧 で 鮮 明 な - 』  

2022年10月11日(火) ~ 2022年10月16日(日) ※12:00-19:00

私の記憶は全て曖昧である 。
曖昧だからこそ、私は未来に進むことができる 。
全ての記憶が鮮明に残されるように設計されていたのならば 、
きっと未来へ歩んでいく「気力」や「希望」など持てなかっただろう。
私の中の曖昧な記憶を 写真は時に、残酷にも幸福にもその記憶を鮮明に呼び起こさせる 。
今回の個展は私の中の「曖昧」で「鮮明」な記憶の中から引っ張り出した、
2020-2022年現在までの私の好きな写真を展示する。

 

 

櫻井圭佑 さくらいけいすけ

1995年10月16日生まれ 俳優 / 写真家


2019年 個展「365×2」-恵比寿弘重ギャラリー-
2019年 BOOK「365×2」

2020年 写真集「香路台灣」

2021年 個展「JIJI」 日本橋 -Japan Creative Arts Gallery-

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© 2022 Nobuo Matsumoto

Past Exhibition

松本伸夫写真展
『 ビタミン猫 ~明日も晴れるよ~ 』  

2022年10月25日(火) ~ 2022年11月6日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊

猫が好きな人は、ビタミンCやビタミンDなどと同じように「ビタミン猫」を補充して元気をもらっています。私たちのすぐそばにいる猫たちは、たくましく生きていて、その姿を見たり触れたりすることで癒されている人もたくさんいます。かわいい、かっこいい、りりしい、うつくしい、、、どう見えるか、どう感じるか、それは人それぞれですが、猫たちの日常と私たちの日常は互いに影響を与えながら共存しているのです。展示作品の撮影期間は2018年~2022年の5年間で、撮影場所は神奈川県内です。そして「ビタミン → 元気 → 明るい」という連想から、晴れた日に撮影した写真のみをセレクトしました。あなたも、自分にぴったりの「ビタミン猫」を探してみませんか。


松本伸夫 まつもとのぶお

1961年東京都出身、川崎市在住のアマチュアカメラマン。2003年から野良猫の写真を撮り続けていて、被写体の9割が猫という「偏食気味」な撮影生活を送っています。野良猫の撮影には「引き込まれる魅力」があって、それは被写体がいるか否かが運任せであるという点なのだと思っています。普段はInstagramやBlogで猫写真を発信しながら、可能な限りプリントによる展示も行うようにしています。

 

2011年:個展「野良猫たちの朝」 / コニカミノルタプラザ
2015年:グループ展「横浜赤レンガ倉庫 ねこ写真展」
2016年:グループ展「横浜赤レンガ倉庫 ねこ写真展2016」
2017年:個展「野良猫たちの朝 ~都会暮らしと公園暮らし~」 / オリンパスギャラリー東京 
2018年:個展「猫と人が奏でる時間」 / フジフイルムスクエア・ミニギャラリー
2021年:個展「工業地帯5駅物語 ~猫と人との距離感~」 / サブウェイギャラリーM 

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© 2022 Kenichi Nishio

Past Exhibition

西尾憲一写真展
盲目の写真世界『 記憶というかたち 』  

2022年11月22日(火) ~ 2022年11月27日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄)

全盲の西尾氏はガイドに同行してもらい撮影を行います。撮影スタイルには2通りあり、ひとつはガイドに面白い風景を見つけてもらう"見える人が主導"のスタイル。もうひとつは予めイメージを決めておきそれに近い被写体や風景をガイドに探してもらう"西尾氏が主導"のスタイルです。「撮影するためには人にいちいち見てもらわないければならないし、時間も手間も見えている人の何倍もかかる。」と西尾氏は本音を漏らします。しかしこうも話しています「イメージに近い写真が撮れた時はもちろん嬉しいが、それ以上に人と一緒に散歩しながら写真を撮るということが私にとってとても楽しい。」視覚に障害があるからこその撮影スタイルで西尾氏が見ている世界をご覧ください。 写真セレクトと構成プリントは Jam Photo Gallery 鶴巻育子が行っています。

 

作家メッセージ

遠い昔の記憶の中に今もくっきり残っている風景がある。網膜色素変性症という病気は発症から約10年かけて症状が進みやがて失明するというもので現在も原因も治療法もわからない難病となっている。私は25歳くらいから目の異変を感じて複数の病院で診察を受けたがどこでも同じ病名を告げられた。ただそのころはまだ視力もあり「いずれは見えなくなる」と言われても信じられず、必ずどこかに治せる方法があるはずだとあちこちの病院や鍼灸、さらに怪しげな占いなどにも行った。しかし目の症状は徐々に悪化してきてふつうに歩くにも困るようになってきたころ、ある人から紹介された眼科にしばらく通院した。何度目かの通院のとき、担当医から別室に呼ばれて次のように告げられた。

10年後には必ず見えなくなるので、今すぐ視覚障碍者として生きる道を探してください。
現代医療では治せない病気なので、ここに来るのも時間の無駄です。

心のどこかではわかっていたことだが、ここまではっきり言われたのははじめてだったので大きな衝撃だった。やはり自分は近いうちに失明するのだと実感した。これから自分はどうなってしまうのだろうか、障碍者としてどう生きていけばいいのだろうか…病院を出て帰りの駅の柱にもたれて、そこを行き来する人たちを虚ろな気持ちで眺めていた。あのとき感じていた不安や恐れは今はもうないが、駅の柱にもたれて呆然としていた私、そしてそこをただ流れてゆく不安で空虚な風景は今も記憶の中にくっきり残っている。」


西尾憲一 にしおけんいち

1952年 岐阜県生まれ。36歳頃に網膜色素変性症を発症し視力を失う。現在、東京 台東区で鍼灸マッサージ治療室を運営。2010年に尾崎大輔氏主宰の「視覚障碍者と楽しむ写真教室」に参加したことをきっかけに写真を始める。カメラを使えば自分でも何か表現できるのではないかと思い一眼レフを購入。2020年2月、台東区にて初個展『盲目の写真世界 vol.1 〜見えない何かが・・〜』を開催。

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Past Exhibition

甲斐優子 小林薫 永井峰穂 安武青架 写真展
『 gazing again 』
group exhibition vol.4

2022年11月29日(火) ~ 2022年12月4日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 

『gazing again』ふたたび見つめる ー 写真を展示するまでに、私達は何度となく自分達の写真を・対象を見つめています。繰り返し見つめ眺めることによって、写真そのもの・あるいは写し出されたものへの認識を深めていく喜びを感じ、新たな気づきに出会い、見る者それぞれの写真となっていくのです。東京綜合写真専門学校を卒業し個展等をしながら、2016年よりグループ展を始め、今回は4度目のグループ展となります。housing complex(小林)・静けさの風景(安武)など、各々が見つめている写真を展示致します。


甲斐優子 かいゆうこ
2009 東京綜合写真専門学校研究科卒業
2009 個展「geographical features」表参道画廊
2012 個展「grassland」muzikobo/横浜
2016 個展「The spread of the grain and the depth」apartment bar vinsanto/恵比寿

 

小林薫 こばやしかおる
2005 法政大学社会学部卒業
2007 東京綜合写真専門学校卒業
2008 個展「祭りを持つ街」ギャラリーアートグラフ/銀座
2011 個展「Home Profile~バーバー春子~」リエールガルリ碑文谷
2020 グループ展「Triplex」ビリオン/六本木

 

永井峰穂 ながいみほ
2008 グループ展「鼓動する景色」バンクアート/横浜
2009 東京綜合写真専門学校研究科卒業
2016~2020 グループ展「cosmo」「kyoKANKAKU」「Triplex」ビリオン/六本木
2022 「Shadow展」ta GALLERY/乃木坂

 

安武青架 やすたけはるか

2004 立教大学法学部卒業
2009 東京綜合写真専門学校研究科卒業
2007~2010 個展「東京」「不断」「遠ざかり」ギャラリーメスタージャ/神保町
2021 KYOTO GRAPHIE+に参加

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© 2022 Haruto Tsuji

Past Exhibition

辻悠斗写真展
『 丁寧な草むしり 』  

2022年12月6日(火) ~ 2022年12月18日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄)

作家メッセージ

私の身勝手な人間関係も庭の手入れと同じだと思う。綺麗な庭を作るのと同じように、自分が安心する為に他者との関係性を変えていく。私の中に存在する庭の様な小規模のネットワークを構築する為に写真を撮る。 不可能だとわかっているが、私と他者が等価になる事を願いつつ。」

辻悠斗 つじはると

2000年 北海道生まれ 札幌市在住
2019年 個展 Ludens - d*i asahikawa/ 旭川市
2019年 第 17 回日本写真作家協会公募展 JPA 展 JPA ユース賞
2019年 個展 Noctambulant - Gallery JIN produced by Gallery HIRAMA/ 旭川市

2020年 個展 Purge/harmony - 新さっぽろギャラリー / 札幌市
2022年 出版 丁寧な草むしり - Crevasse

 

https://www.harutotsuji.com

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© 2023 Yuji Tozawa

Past Exhibition

戸澤裕司写真展
『 Tomorrow Land 』  

2023年1月17日(火) ~ 2023年1月29日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄)

 

戸澤裕司 & 鶴巻育子 ギャラリートーク開催

2023年1月20日(金) 19:00-20:30 定員10名 参加費無料​

満員御礼 要予約 → https://jambooks.stores.jp/items/63c62614c9883d582c47b58c

https://www.youtube.com/watch?v=kbhvcWOC2mA&t=3607s

作家メッセージ

どもたちのお喋りに混ざってランドセルに付いた鈴の音が聞こえると、憧憬の念に駆られるのです。僕のランドセルにもお守りと鈴が付いていました。子どもたちの声や姿にいつも豊かで満ち足りていた子どもの頃を思い出し、目の前を歩く子どもたちと本気で友達になりたいと思っている今の自分に驚いています。

左眼は光を失い右眼もほとんど見えない。死を考えるほど落ち込んでいた現実から意識を遠のけるため、コロナ禍の記録に専念しようとカメラを手に恐る恐る街を彷徨うようになりました。街の様相は変わり目につくのは子どもたちばかり。彼らの姿がおぼろに霞んで視界に入るとまるで善の塊が此方に迫ってくるように感じて心が高鳴り、僕にとって救いに映ったのです。

今世界で戦争が起こっています。僕たち大人が作ったこの世界は光を失いつつあります。世界も自分も真っ暗闇の中にいるようです。だけど子どもたちの元気な声が聞こえてくると、こんな世界にもパッと光が差すのです。僕は『これから未来を輝かせることができるのは子どもたちだ。すべての子どもは光そのものだ。』と心から思っています。」

*この写真展は、2022年11月に開催した写真展『DESTINY』の作品から子供が写っている写真をピックアップし新作を加えて再構成した展示となります。

戸澤裕司 とざわゆうじ

1964年生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。1986年週刊朝日グラビア専属カメラマン。1989年フリーランスカメラマン。1990年代半ばから2021年まで写真家藤原新也氏助手。2000年から7年間作家五木寛之氏の旅に同行(講談社刊写真集『旅する作家 五木寛之 2001~2006』)、2015年日本写真学院講師、2017年「歩きながら撮りながら写真のこと語ろう会」WS主催。

© 2023 Kiyoshi Niiyama

Past Exhibition

新山清写真展
『 うさぎ 』  

2023年2月7日(火) ~ 2023年2月19日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

2023年の干支・卯にちなんで新山清写真展「うさぎ」を開催いたします。主観主義写真で知られる新山清は、風景、スナップ、女性、花などジャンルを問わず、ありとあらゆるものを被写体とし独特なセンスで世界を切り取り続けた稀有な写真家です。残された膨大なネガには、うさぎの写真も数多く撮影されていました。どの写真からもフォルムの捉え方や光の読み方に”新山らしさ”が感じられ、一枚の写真を撮る前に被写体に穴が開くほど観察していたと言われていた新山の洞察力が光ります。約20点のモダンプリントを展示、販売いたします。うさぎだらけの写真展、卯年の新年にお楽しみいただけますと幸いです。

新山清 にいやまきよし

1911年愛媛県生まれ。主観主義写真作品を数多く残し、アマチュアリズムを貫いた写真家。理化学研究所勤務、ペンタックスサービスセンター所長を経て、アマチュア写真家の指導に尽力していた1969年凶刀に倒れ58歳という若さで早世した。没後は長男・洋一氏によって国内外での写真展を数多く開催している。ドイツ・ベルリンのキッケンギャラリーの契約作家でもあり、海外での評価も高い。

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Past Exhibition

大和田良ゼミ16期修了展
​『 ROWS16.exhibition 』  

2023年2月21日(火) ~ 2023年2月26日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄)  

この度、第16期となる大和田ゼミ修了展「ROWS16」を行います。大和田ゼミにおいては、常に写真の新しい可能性や探求を目的とした、実験的な制作や思考のプロセスそのものを第一の成果としています。そのため、作品の中にはまだ研究や制作の途上にあるものも含まれます。展示においてそれぞれが表すものは、単になにかの造形が描かれた写真ではなく、そこにたどり着く、あるいはその途上にある歩みや姿勢そのものであるとも言えるでしょう。展示においては、そのような修了生それぞれの制作に、訪れていただける皆さまの観る側からの視点や言葉を重ねて頂ければと思います。

大和田ゼミ16期(順不同)
清水善規 高知尾享 久保田恵子 塩澤朋子 塩田令子 後藤成子 田渕麻衣子 飯田夏生実

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© 2023 Ikuko Tsurumaki                       

Past Exhibition

鶴巻育子 写真展
​『 お山のおいぬさま 』  

2023年3月14日(火) ~ 2023年3月26日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

日本武尊が東夷討伐の際、御嶽山に陣営を設け東国一円を平定した。再び西北に向けて進めていたところ、深山の邪神が大きな白鹿と化して進路を塞いだ。尊は山蒜(やまびる)を投げつけその白鹿を退治したが、山谷は鳴動し雲霧が立ち込め、道を進むことができなくなってしまった。そこへ忽然と一頭の白狼が現れ、尊と軍を西北へ導きことなきを得た。尊は白狼に「本陣に帰り、大口真神(おおくちまがみ)としてすべての魔物を退治せよ」と告げ、白狼はその命をかしこみ、一礼をして御嶽山に戻り守護を務めた。2000年以上前から受け継がれる武蔵御嶽神社の狼信仰。江戸の中期頃からは、御師たちの熱心な活動によって関東一円に信仰が広まった。神様のお使いとされる狼(大口真神)が祀られ、魔除けや豊作祈願の神様として庶民にも知れ渡り「おいぬさま」と親しみを込めた呼び名が生まれた。

狼信仰で知られる青梅・御岳山。山上山下にある宿坊、社家の内神前に祀られるおいぬさま50体を写真家・鶴巻育子が撮影し一冊の写真集にまとまりました。出版を記念し写真展を開催します。

鶴巻育子るまきいくこ

1972年東京生まれ。写真家、Jam Photo Gallery主宰。広告代理店在職中に写真を学び、ブライダル写真事務所に勤務した後カメラマンアシスタントを経て独立。広告写真、カメラ雑誌の執筆の他、写真講師など幅広く活動。個展・グループ展多数開催。

http://www.ikukotsurumaki.com

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© 2023 Shigeaki Aono

Past Exhibition

鶴巻育子ゼミ修了展
『 Ikuko Tsurumaki Work Shop Exhibition (Sun) 』  

2023年3月28日(火) ~ 2023年4月9日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

鶴巻育子ゼミでは、参加者が個々に設けたテーマに沿って半年間で作品を完成させる試みを行っています。ひとつの作品を作り上げるには十分な期間とは言えませんが、制限された時間の中でテーマを掘り下げながら研究やリサーチを重ね、制作過程における思考や新しい発見を重視しながら、見せることを意識した自身の表現に挑戦しています。

青野茂昭 中村真弓 福浦秀一 山口ひろみ 山下雅実 渡辺百合世

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                                  © 2023 Tomomi Ochi                                   © 2023 Shoko Morishita

Past Exhibition

越智友美『 あの旅は何だったのか。』

森下聖子『 ここから 』

2023年4月11日(火) ~ 2022年4月16日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 

「あの旅は何だったのか。」

インターネットがあれば買い物も仕事もできる、とても便利な世の中だから、独りで引きこもっていても生きていけると思っていました。ところがコロナ渦で街が静まり返ると、何らかの不安な気持ちが私の中にも広がっていくのを感じ ました。自分の暮らしは何一つ変わらないはずなのに。多くの人が大切な人とのふれあいや温もりを絶たれて暮らしているというニュースを目にする度 に、人々の孤独と私の孤独が重なり合い、まるで自分の中にある寂しさが語られているかのような気持ちに陥ったのだと思います。「誰かに逢いたい」「くだらない話をして、一緒に笑い合いたい」今まで気づかないふりで封印してきた自分自身の寂しさについてやっと向き合い、きちんと考え る覚悟ができました。窓の外が以前の景色に戻りつつある今、私も固く閉じていた扉を開けて、外に出てみます。写真を通して、新しい出逢い、新しい居場所、新しい自分を自由に探してみます。
 

越智友美 おちともみ

オリンパスのTRIP35を組み立てるワークショップに参加したことをきっかけに、フィルムカメラと出会う。当初はカラーフィルムで撮影していたが、近年はモノクロフィルムで撮影し、暗室で手焼きすることが楽しみ。

「ここから」

2020年春、コロナ流行がはじまる時期に私は通信制大学の写真コースを卒業。1年間かけて必死に取り組んだ卒業制作の展示も卒業式も中止になり、喪失感や虚無感と不安が入り混じった感情に包まれていた。古いネガの束を、タンスの中から見つけた。卒業後、次の制作意欲が生まれないなか、このネガをプリントしたいという気持ちは強く湧き起こる。半世紀以上も前の家族の映像が、思った以上に鮮明な浮き上がってくる驚きと感動から、気づくと約3年間暗室に通っていた。懐かしい記憶が蘇るとともに、晩年は頑固で面倒くさい印象だけが残っていた父の視線の優しさに気づく。父母ともに他界して10年ほど経って、改めて二人の人生を思い返すきっかけとなった。

森下聖子 もりしたしょうこ

京都造形芸術大学通信美術科写真コース卒業 育緒暗室ゼミ受講
2020年8月 グループ展「quartette」IG Photo Gallery において「時の重なり」を発表 
時間が経つことによって醸し出される、記憶や気配をとらえた作品制作を目指している。 

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© 2023 Junko Inoue

Past Exhibition

鶴巻育子ゼミ修了展
『 Ikuko Tsurumaki Work Shop Exhibition (Sat) 』  

2023年4月18日(火) ~ 2023年4月30日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

鶴巻育子ゼミでは、参加者が個々に設けたテーマに沿って半年間で作品を完成させる試みを行っています。ひとつの作品を作り上げるには十分な期間とは言えませんが、制限された時間の中でテーマを掘り下げながら研究やリサーチを重ね、制作過程における思考や新しい発見を重視しながら、見せることを意識した自身の表現に挑戦しています。

石綿葉子 井上純子  川瀬まり子 榊原裕子 佐藤睦美

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© 2023 Emi Yamamoto

Past Exhibition

山本瑛美 写真展
『 私以外変わっていく 』  

2023年5月2日(火) ~ 2023年5月7日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 

​変わることが苦手で、現状維持に安心する。
でも周りはどんどん変わっていく。
まるで変わらないことが悪いことだと言っているかのように。
私はそういう変化についていけない。

そんな考えを根底に、旅を被写体にして、複数シリーズの写真で表現しました。

山本瑛美 やまもとえみ

1984年生まれ。千葉県出身、東京都在住。グルメ系WEB企業で働きながら、2013年より写真教室に通い始める。2017年、Abox Photo Academyアートコースに一期生として入塾、アートとしての写真を勉強をはじめる。自分は普通ではないのかもしれないと感じることがよくある。そんな思いに戸惑いながらも、自分の内面にある思考を止めることもできず、その揺れや悩みを写真で表現している。

https://www.emiyamamoto.com
https://www.instagram.com/emitan_tabi

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© 2023 Alao Yokogi

Past Exhibition

横木安良夫 写真展
『 追い越すことのできない時間 Catch it if you can 』  

2023年5月30日(火) ~ 2023年6月11日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

1970年代から広告、ファッション、エディトリアル、ドキュメンタリーと幅広い分野で活躍し、スナップの名手としても知られている横木安良夫。様々な媒体やギャラリーで作品発表を行ってきた横木氏ですが、近年の展示はジャンルやテーマ性に捉われず、写真の持つ意味や可能性を問い続け、より自由な思考と発想で構成されているのが特徴と言えます。


今展でも、ジャンルやテーマ性を持たず、横木氏が学生時代に撮影したモノクロ写真、1980〜2000年代のファッション写真、海外スナップ、そして近年撮影された日本のスナップをミックスし、タイトルにある「追い越すことのできない時間」をキーワードに構成しています。誰もが毎日写真を撮る時代。観る人それぞれが、写真とは何かを改めて考える機会になるでしょう。

 

ッセージ

アインシュタインは「時間の存在」を否定しました。それでも私たちは日常生活で時計やカレンダーを使い、時間に振り回されています。写真はシャッターを切ることで「時空」を凝固させ、過去、現在、未来を繋ぐ役目を持っています。 今回「追い越すことのできない時間」という言葉に共鳴する写真をセレクトしてみました。 それらの写真が何を語りかけるか感じてほしい。

Einstein denied the existence of time, yet we are still at the mercy of clocks and calendars in our daily lives. Photographs freeze the "spacetime" and play an important role in connecting the past, present, and future. In this exhibition, we have selected photos that resonate with the phrase "time that cannot be overtaken." Among them are moments where "spacetime" once intersected, and we invite you to imagine the insights and pleasures that come with them. We hope you will feel what these photos have to say.

横木安良夫 よこぎあらお

1949年 千葉県市川市生まれ。
1971年 日本大学芸術学部写真学科を卒業。
写真家のアシスタントを経て、フリーランスの写真家として、広告、エディトリアル、ファッション、
ドキュメンタリーなど多様な分野で活動。
1994年 初めてベトナムを訪れ、以後20回以上取材を行い、この頃から文筆も始める。
2009年 テレビ朝日とキヤノンが提供する番組「世界の街道をゆく」のムービーとスチールを担当。
2015年 Amazon Kindle向けに電子写真集「CRP FOTO」の制作プロデュースを始める。

https://note.com/alao_yokogi

https://www.instagram.com/alao_yokogi
https://www.facebook.com/alao.yokogi
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© 2023 Atom Ginjo                                      

Past Exhibition

銀城アトム 写真展
『 窓映 』  

2023年620日(火) ~ 2023年7月2日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

俳優業の後1980年から写真を始め、1985年に作品制作を目的として14年間パリに在住した銀城アトム。1999年に帰国しましたが、その後病に倒れ2005年惜しまれながらこの世を去りました。


フランスに渡った当初は、盛んに街に繰り出しパリの人々を撮り続けていたそうです。しかし、人物を被写体にすることで度々トラブルに遭遇します。相手がにっこりと笑うので、気持ちよくシャッターを切ると金銭を要求される、カメラを壊されたり、警察に一晩厄介になったこともあったと言います。そのような体験によるものか、心境の変化によるものなのか、銀城の作品テーマは風景へと変わっていきました。その内のひとつである『窓映』は、パリ市内やパリ近郊の窓からの風景を撮影した作品となります。


窓の向こうに見える街並みはパリの人々の息づかいが、ベランダから室内を写した写真からは家主の生活が静かに感じ取れます。どのプリントからも人の気配や温もりが伝わってくるのは、ストリートスナップで撮る人物との距離感は違えど、人への愛着を捨てきれない銀城氏の素朴な人間味が見え隠れしています。そして、窓ガラスに反射した建物や樹木の歪んだイメージが重なり合う光景は、写真の中で新しい世界に出会う喜びを求め続ける銀城氏の執念や好奇心も同時に映り込んでいるようです。

銀城氏は生前、プリント作品を整理し妻の康子さんに託しました。『窓映』のプリント作品は計55点存在します。そのうち約20点を展示・販売いたします。


「銀城はプリントの鬼だった」と康子さんは語ります。美しい銀塩プリントを是非ご覧ください。

銀城アトム ぎんじょうあとむ

本名 銀城敏彦。1951年3月31日樺太生まれ。俳優業の後1980年より写真を始める。雑誌を主体にフリーカメラマンとして活動。1985年よりフランスに在住し作品制作に打ち込み1999年10月に帰国。2005年4月6日死去。享年54歳。

個展

1982年10月  『ヨーロッパの恋人たち』松屋デパート浅草
1988年10月  『パリっこ』松屋デパート浅草
1989年11月  『深影過 Ombres lintaines』M.J.C. Daniel Sorano de Vincennes
2004年 4月 『遠行希』アイデムフォトギャラリー シリウス
2007年 7月 『窓映・パリの夜』リコーイメージングスクエア銀座
2011年 9月 『巴里瞬間』ギャラリーコスモス
2016年 8月 『巴里好日』リコーイメージングスクエア銀座

グループ展

1885年 7月 『子供達』7月の会 新宿オリンパスギャラリー

1988年 4月~1989年3月 Au Duc Des Lombards Paris (毎月展示替えによるマラソン写真展)

1889年 7月 『パリからの手紙』7月の会 新宿オリンパスギャラリー

1991年 7月 『パリからの手紙2』7月の会 新宿オリンパスギャラリー

2002年 6月 『郊外放浪』ルージュ フォトスペース光陽2 ビエンナーレ

1997年 5月 『ナンシー国際ビエンナーレ映像展 テーマ:街の現状』にて「窓映」が選出

コレクション機関

パリ市歴史図書館   『窓映』『パリの夜』『街頭スナップ』
フランス国立図書館『窓映』『遠行希』『イル・ド・フランス』
ナンシー市立ギャラリー ロベール・ドアノー『窓映』

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© 2023 Shigeaki Aono                         

Past Exhibition

青野茂昭 写真展
『 飛行機標本 』  

2023年7月18日(火) 2023年7月23日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 

成田空港のそばに生まれて、いつも飛行機を眺めて育った。そのせいか中学生の頃からパイロットに憧れていた。進路を考える高校2年生になって具体的にその道への一歩を進もうとしたとき、当時は受験資格が視力1.0以上が条件と知り、早々にパイロットになる夢は諦めることとなった。高校2年の修学旅行であの赤い鶴のマークがついた日本航空のジャンボ機に乗ってから、飛行機の写真撮影に夢中になった。

 

仕事を始めてからも、成田や羽田はもちろん、転勤先の東北、北海道、九州、アメリカなどで旅客機を中心にあちこち撮影に出かけた。日本航空のジャンボジェットのラストフライトの時には仕事を休んでハワイまで撮影に出かけたほどだ。かれこれ40年以上も飛行機撮影に没頭している。自分自身では空を自由に飛び回ることはできないが飛行機に乗ると世界のあらゆる所に短時間で移動できる憧れがある。自分が乗っていなくても飛んでいる飛行機を見るでだけで心が癒される。飛行機の嫌いな人にとってはただの騒音にしか聞こえないエンジンの音を聞くだけでどんな飛行機が飛んでいるか機体を探しに空を見上げることにワクワクしてしまう。飛行機を見たり、エンジンの音を聞いているだけで幸せな気分になってしまう。興味のある飛行機の機番を記録するためにコレクション的に飛行機の撮影を初めたがその後は地上にいる飛行機・飛んでいる飛行機を風景と共に撮影するのが好きになっていった。

 

これまで撮影した枚数は裕に100万枚は超えている。青い空や夕焼け空、夜空をバックにドラマチックな情景で捉えられた時は至福のときだ。ヘリコプターからの撮影に挑むこともあれば、限定ラッピングの旅客機を目的に空港へ入浸る日もある。とにかく様々な方法で飛行機をカッコよく撮ることに熱中してきた。2020年から東京の都心上空を旅客機が通過する羽田新ルートができて、都心の真上に飛行機を簡単に見る機会ができた。機種ごとに異なった翼や胴体、それぞれの航空会社のロゴやカラーがシンプルな背景だけにより際立つ。改めて写真にすると、巨大な飛行機がまるでおもちゃや生き物のように見えてきた。子どもの頃昆虫採集をしたような気持ちで、カメラを使って飛行機を集めてみた。真下捉えた飛行機たちの、飛ぶために作られた無駄のないフォルムがより強調されて写っていた。飛行機の美しさに改めて感動している。

青野茂昭 あおのしげあき

1964年千葉県成田市生まれ。医師。1980年から写真を始める。

2016年10月 成田飛行機クラブ写真展 IMPRESSIVE SKIES 出品 

2021年  8月 成田飛行機クラブ写真展 IMPRESSIVE SKIES’ 出品 
2022年  3月 鶴巻育子ゼミ修了展 Trimmed Tokyo Sky 出品 
2022年12月 SKY MOMENTS日本航空写真家協会2022写真展 入選 
2023年  3月 鶴巻育子ゼミ修了展 飛行機標本 出品

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© 2023 Ryuhei Nakashima

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JPG's FAVE #2  

中嶋琉平『 come into this crossing 』

2023年8月1(火) 2023年8月13日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 

Jam Photo Galleryが注目の新進写真家をピックアップする JPG’s FAVE。第2回目は鶴巻育子のセレクトによる高校生写真家・中嶋琉平の展示を行います。新宿で生まれ育った根っからの都会っ子である中嶋琉平は、モノクロフィルムでアナログプロセスにこだわり写真を撮り続けています。写真に限らず古いビデオカメラを使用しての映像作品など、実験的で自由な発想でさまざまな表現に挑戦しています。今回の展示ではスケートボーダーならではの視点とアイディアで、地元である新宿の街と友人たちの姿を撮影した作品で構成します。若さという言葉だけで括りきれない表現力と技術が備わった中嶋琉平の写真を、この機会にたくさんの方にご覧いただければ幸いです。

ッセージ

いつもとにかく新宿にいる。小さい頃からずっとだ。毎日学校から帰って、家から10分プッシュして西口の中央公園へ行っている。街を歩き回ってスナップしたり、スケートでクルージングしたり。サテン、レコ屋、ギャラリー、映画も新宿で。友人の一人なんかこの街に愛着がありすぎて、いつも”この街しかない”と言っている。僕もそう思うし、この街が好きだ。他の街とは比べられない。混沌としているこの街ではいろんな人間とすれ違う。仕事帰りの会社員、スケーターもいるし、カップルも、学生も、写真家も、音楽家も、若者も、老人も。みんな路上ですれ違う。僕自身もこの街でいろんな人間と出会ってきた。そう、新宿は交差点だ!スケーターとしての自分と写真を撮る自分もここで交差する。隙間をぬうように進み、だんだん遠くへ人混みの奥へと消えていくスケーターを見ていたら、この街は絶えず動いていて、生きているのだと感じた。ほんとうに、人や物はどんどん過ぎていってしまうから、いつでも写真を撮らないではいられない。

中嶋琉平 なかしまりゅうへい

写真家、都立高校に通う高校生、スケーター。新宿中央公園を根城にストリートスナップやスケート仲間たちを撮影。自宅暗室で自らプリント作業を行うほか展示やzine制作など精力的に活動している。

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© 2023 Keiko Kubota

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くぼたけいこ 写真展

『 かさねがさね 』

2023年8月15(火) 2023年8月20日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 

コロナ禍によって生活が一変し、私たちはこれまで見逃していた日常の中での些細な煌めきや喜びに気付くようになりました。くぼたけいこはそれらを丁寧に写真の中に収めました。数種類のペーパーを用い異なったサイズと額装方法でアウトプットされた写真群で構成されます。作者が受けた小さな感動が複雑に重なり合い、ひとつの美しい空間が完成しています。

ッセージ

コロナ禍、遠出をする事が難しくなり自分の身近な街や部屋や日々の暮らしに目が行くようになりました。自分の生活する街や部屋にもキラキラと煌めく瞬間があり、そんな小さな感動を撮ることで、コロナ禍のえもしれない不安が癒されている事に気がついたのです。そして私はそんな瞬間を写真という静止した画像の中で表現したいと思いました。空気の揺らぎ、風の流れ、光の煌めき、空間の奥行き、そしてそこにある気配を残せたら・・薄い和紙やトレッシングペーパーにプリントして、それを余白をつけた写真に重ねるとそこに新たな絵が生まれ揺らぎや煌めきの空気感が漂いました。押し花も和紙を重ねてパネルに仕立てる事で写真の中に風の揺らぎや奥行きを感じられるようにしました。そんな想いを重ねる日々に、私の暮らしも重なってこの作品になりました。

くぼたけいこ

1976年 東京デザイナー学院卒業後テキスタイルデザイナーになる。

1996年 テキスタイルデザイナーの仕事に限界を感じ、車の運転が好きな事もあってタクシードライバーになり、現在は個人タクシーのドライバーとして働いている。

2011年 東北の大震災で大勢の人が簡単に亡くなっていくのを見て、やりたい事をやらないでいたら自分が死ぬ時後悔する。後悔しない人生を生きなくてはと思い学生の頃からやりたかった写真を始める。

以後 PHaT PHOTO写真教室、神島塾、熊谷聖司パネル講座などを受講し、現在は大和田良ゼミを受講中。これまで年1~2回のペースでグループ展に参加し、今回は初の個展開催となる。

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蚤の市 & 写真なんでも相談室 』

2023年9月1(金) 2023年9月3日(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄) 

Jam Photo Gallery 久々の蚤の市開催!
フレーム、マット、プリント用紙、写真集など、掘り出し物盛り沢山。

写真なんでも相談室では、制作中の作品について、予定している写真展構成、カメラの使い方、写真集を作りたい、人生に迷っているなど、写真についてのお悩み解決のプチ相談会です!

Jam Photo Schoolの講師、岡嶋和幸先生&大和田良先生も来場!

岡嶋和幸:9月1日(金) 13:00-18:00 

大和田良:9月2日(土) 13:00-15:00

鶴巻育子:全日 終日

*混み具合によって相談時間が異なりますのでご了承ください。

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© 2023 Rie Kataoka

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片岡利恵 写真展

ディスタール 』

2023年9月19(火) 2023年10月1日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 

片岡利恵は2015年に写真を始めた当初から一貫して死生観を花に投影した作品作りを続けています。看護師として働き緩和ケア病棟に勤務した経験が強く影響していることは想像つきますが、それらはケアや共存など社会へ問題定義するための表現ではありません。片岡にとって花を写すことは日々生まれる感情を自身の中で理解し消化するためだと言います。片岡が撮る花は生命力に溢れ、何より泥くさい。生も死も美化することなく正面から死と向き合い、生きることを純粋に模索し続ける片岡自身そのものにも見えてきます。今作「ディスタール」は変わらず花をモチーフにしつつ、祖母との記憶と過去に担当した患者との関係を振り返り、距離をキーワードに置き制作しています。

「いつも橋を渡る時だけ手を繋いで欲しいとばあちゃんは言った」
「突然ハグっと抱きついてくることがあった。そして、ぷはーと深呼吸をして離れていく。」

 

改めて、人との繋がりや距離感について考える機会を与える作品です。

片岡利恵 かたおかりえ

滋賀県出身。緩和ケア病棟に勤務歴のある看護師。迫り来る死を待つ患者に対し、生身の人間として向き合う看護の現場での様々な経験や生まれてくる強い感情を、花に投影することで理解、消化しながら独自の死生観を得ようと試みている。

「その時が来る前に」                        (ギャラリーマロニエ / 2018)
「How are you Photography?展」      (ギャラリーマロニエ 
/ 2015~2021) *グループ展
「一塵法界 コロナのさなか」KG+2020 (Books Herring / 2020) *グループ展

「合わせ鏡」                                     (Place M / 2022)

 https://iiiid.photography/1853 *FOUR-D

 https://artscape.jp/report/review/10181141_1735.htm*Artscape 飯沢耕太郎氏によるレビュー

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© 2023 Shinsuke Matani

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鶴巻育子ゼミ修了展
『 Ikuko Tsurumaki Workshop Photo Exhibition (Sun) 』  

2023年10月10日(火) ~ 2023年10月15日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄)  

鶴巻育子ゼミでは、参加者が個々に設けたテーマに沿って半年間で作品を完成させる試みを行っています。ひとつの作品を作り上げるには十分な期間とは言えませんが、制限された時間の中でテーマを掘り下げながら研究やリサーチを重ね、制作過程における思考や新しい発見を重視しながら、見せることを意識した自身の表現に挑戦しています。

 

青野茂昭 中村 真弓 真渓 伸介 山下 礼子 

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© 2023 Masami Yamashita                              

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鶴巻育子ゼミ修了展
『 Ikuko Tsurumaki Workshop Photo Exhibition (Sat) 』  

2023年10月17日(火) ~ 2023年10月22日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄)  

鶴巻育子ゼミでは、参加者が個々に設けたテーマに沿って半年間で作品を完成させる試みを行っています。ひとつの作品を作り上げるには十分な期間とは言えませんが、制限された時間の中でテーマを掘り下げながら研究やリサーチを重ね、制作過程における思考や新しい発見を重視しながら、見せることを意識した自身の表現に挑戦しています。

井上純子 川瀬まりこ 佐藤睦美 福浦 秀一 山下雅実 
 

© 2023 Kenji Ishida                                 

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石田研二 写真展
『 Plain Plants 』  

2023年10月31日(火) ~ 2023年11月12日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄)  

強いコントラストによる表現が自分の写真には向いていると感じた石田研二は、1980年頃から赤外線フイルムを用いて作品作りを開始しました。現在は赤外線写真専用に改造したデジタルカメラでモノクロ、カラー写真の両方で作品作りを行なっています。デジタルになってからは積乱雲を撮ることに熱中し雲ばかり追いかけていたと石田氏は話しますが、日頃から東京中を歩き回り高層ビルなど都市風景や身近な植物などさまざまな被写体を赤外線カメラで撮影しています。

今作「Plain Plants」は石田氏の膨大な赤外線写真の中から植物をピックアップしています。現実味のない独特な色味や質感は、撮影したデータをさらにパソコン上で画像処理を施すことによって生まれています。画像の加工は仕上がりのイメージを明確に持たないと迷走してしまうものです。石田氏は自分が納得する色出しを忠実に再現しようと試み、ときには偶然性を楽しむ方法で作品作りを行なっているそうです。

「世界でたったひとつの色を出したい」
 

一見違和感のある植物たちの姿ですが、石田氏にとっては当たり前の植物の姿なのかもしれません。長年写真に携わってきた経験と自由奔放で好奇心旺盛な石田氏の気質が、一枚いちまいの写真に反映されています。

 

石田研二 いしだけんじ

1949年京都市生まれ。大阪芸術大学デザイン学科を卒業後、野町和嘉氏に師事。コマーシャルフォトグラファーをして活動する一方、ストリートフォトやネイチャーフォトなど、ジャンルを問わない幅 広さが持ち味。最近は赤外写真に新境地を開いている。また、東洋美術学校で講師をつとめるなど若いフォトグラファーの育成にも多くの経験を持つ。日本写真家協会(JPS)会員。

主な個展

1989年 「リフレクション」銀座キャノンサロン

1999年 「グッデェイ サンシャイン イン TOKYO」コニカギャラリー

2009年 「僕の水槽」 アートグラフ銀座 プライベートスペース

2014年 「Daytime Infrared Images 晴れた日に partII」GALLRERY COSMOS

2020年 「東京幽景」Jam Photo Gallery

主なグループ展

1994年 「TOKYO’95 ポスター展」東京セントラル美術館 

2000年 「APA企画展 地球と人間:Yes.No.」東京写真美術館

 

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© 2023 Alao Yokogi

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横木安良夫 写真展
『 BLOCKFOTO 〜アレ、ブレ、ボケ、ブロック〜 』

2023年11月28日(火) ~ 2023年12月3(日) ※12:00-19:00(土曜日曜17:00迄)  

※横木安良夫 & 大和田良 ギャラリートーク開催

2023年12月2日(土) 17:00-18:30 定員25名 参加費1,000円​

要予約 → https://jambooks.stores.jp/items/6545b485c2d1e42151b54446

写真は誕生したときから技術者は高解像度を望み、写真を芸術だと考える者たちにとってはその事が鼻についていた。言い換えれば多くの写真家は「如何に写っていないか」を大切にした。大型カメラで撮るより映画のフィルムを使った小型カメラの粒子を偏愛した。便器がアートになった現代芸術は写真の即物的な精密さえも芸術と考えた。写真家はますます格闘する。アレ、ブレ、ボケは芸術写真の復権のパラドックスだ。デジタル時代になり再び技術者は高解像度を目指している。そして最新のカメラを手にして、再び「写らない」ことに惹かれてゆく。

横木安良夫 よこぎあらお

1949年 千葉県市川市生まれ。
1971年 日本大学芸術学部写真学科を卒業。
写真家のアシスタントを経て、フリーランスの写真家として、広告、エディトリアル、ファッション、
ドキュメンタリーなど多様な分野で活動。
1994年 初めてベトナムを訪れ、以後20回以上取材を行い、この頃から文筆も始める。
2009年 テレビ朝日とキヤノンが提供する番組「世界の街道をゆく」のムービーとスチールを担当。
2015年 Amazon Kindle向けに電子写真集「CRP FOTO」の制作プロデュースを始める。

https://note.com/alao_yokogi

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© 2024 Kiyoshi Niiyama

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新山清 写真展
『 コンタクトプリントからみる新山清の眼 』

20241月16(火)  2024年1月28(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄)  

フィルム時代のコンタクトプリントは写真家の撮影プロセス、被写体へのアプローチ、写真家の心理まで探ることができます。また、引き伸ばされたプリントを同時にみることで写真家の視点が一層浮き上がります。
 
主観主義写真に於いて重要な写真家として海外でも高く評価されている新山清。特に風景写真を好んで撮影していた新山は「自分のからだにじかに感じる風景の内面的なものを写したい」と語っていたように、被写体そのものに頼り過ぎず、常に自身の視点でものを見ることに重視していました。新山のコンタクトプリント見ると、同じ風景や物であっても少しずつ角度や距離を変えながら慎重にフレーミングしているようすがうかがえます。一方、プリント作品は大胆なトリミングが目立ちます。写真となった風景を暗室作業によってさらに自分だけの風景へと完成させようとする新山の執着と柔軟さが見て取れます。
 
本展では、新山自身が焼いたプリント作品と一緒にコンタクトプリントも展示いたします。写真家が一枚の作品を完成するまでの道すじを辿りながら、美しいヴィンテージプリントをお楽しみください。

新山清 にいやまきよし

1911年愛媛県生まれ。主観主義写真作品を数多く残し、アマチュアリズムを貫いた写真家。理化学研究所勤務、ペンタックスサービスセンター所長を経て、アマチュア写真家の指導に尽力していた1969年凶刀に倒れ58歳という若さで早世した。没後は長男・洋一氏によって国内外での写真展を数多く開催している。ドイツ・ベルリンのキッケンギャラリーの契約作家でもあり、海外での評価も高い。

© 2023 Kazuyuki Okajima

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岡嶋和幸 写真展
『 房総ランド 江戸川篇 』

2023年12月5(火)  2023年12月17(日) ※12:00-19:00(土曜日曜17:00迄)  

令制国の「安房国」「上総国」「下総国」を合わせた地域の呼称「房総」。その半島の部分が房総半島で、千葉県の大部分を占める。中世までは利根川流域に内海があり、四方を海や川に囲まれ島に近い状態だったいう。英語の「island」には「島に似たもの」「島のように孤立した存在」などの意味がある。千葉は陸続きではないため、関東のほかの地域とは風土が異なることを、東京と行き来して感じている。

山と海に囲まれたレジャー施設「行川アイランド」。2001年に閉園となり、現在はJR外房線の駅名だけが残る。そこから脱走したシカ科の特定外来生物「キョン」が大繁殖。生息域が徐々に広がり、近年は柏市など東葛地域でも目撃されている。千葉県全域で“行川アイランド化”が進行しているわけだ。閉園後、秘境に逆戻りするかつての南国の楽園に思いを馳せながら、房総という土地を観察している。

茨城県、埼玉県、東京都と千葉県の県境を流れる「江戸川」。千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」の鼻の先から舌までの輪郭に相当する。今回は利根川と分流する関宿分基点から、東京ディスニーランドがある旧江戸川河口まで約60kmを歩いた。

岡嶋和幸 おかじまかずゆき

1967年福岡市生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。世界を旅して詩情豊かな作品を発表するほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「ディングル」「風と土」のほか著書多数。

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© 2024 Reina Kanamori

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金森玲奈 写真展
まんぷく図鑑 - 美味しいものは目で見ても美味しい - 』

2024年2月13(火)  2024年2月25(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄)  

※金森玲奈 ワークショップ開催 各定員6名 参加費 5,500円(お菓子代込み)

A:2024年2月18日(日)  17:00-18:30 *SOLD OUT

B:2024年2月23日(金祝) 10:30-12:00 *SOLD OUT

満員御礼 → https://jambooks.stores.jp/items/656e56fe49abed0c267cc7a1

いつ頃からだろう、仕事のあとに食べる甘くて美味しいものが楽しみのひとつになったのは。


昔ながらの喫茶店や、新しくオープンしたオシャレな内装のカフェで食べる美味しくて可愛らしいスイーツたち。頑張った自分へのご褒美だからと気になるお店を見つけると、スマートフォンの地図アプリにピンを刺して、いつか訪れる日を心待ちにしていました。


誰かとご飯やお茶をする機会が失われた2020年の新型コロナの流行。先の見えない不安な日々の中で、心の支えになったのはいつか行きたいと思っていたお店の存在でした。コロナが落ち着いたら、もう少し我慢したらきっと行くんだと思っていたある日、行きたかったお店のひとつが閉店したことを知りました。いつかがもう来ないこと、それがこれからも起こるかもしれないと思った時、コロナ禍でやりたいことができました。


そうして始めた一人カフェ巡り。最初は自宅から自転車で行かれる範囲の地図アプリに収集していた
行きたいお店を訪れ、行った記念に写真を撮ってスイーツを堪能して帰る。あくまでお客さんとして
お店の邪魔にならないように、でもせっかくなら写真はしっかり撮りたいし、と次のお店を選びつつ、
自分なりの撮影ルールを決める時間が楽しくて、しぼんでいた心が少しずつ元気になっていくのを感じ
ました。


この度、私の心もおなかもまんぷくにしてくれた可愛くて美味しい存在をお裾分けする展示を目黒の
Jam Photo Gallery で開催します。私の美味しい記憶をお菓子好き、写真好きな人たちと共有できたら嬉しいです。

金森玲奈 かなもりれいな

1979年東京都生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学美術学部附属写真センター等勤務を経て2011年よりフリーランスとして活動を開始。在学中より都会の片隅に生きる猫の姿を記録し続けてきた。近年は日々の中で出会う心のゆらいだ瞬間にカメラを向けている。個展・企画展多数。清里フォトアートミュージアムにて二作品が永久収蔵されている。

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© 2024 Philippe Salaün

Past Exhibition

Philippe Salaün 写真展
『 愛おしい日常 』

2024年3月5(火)  2024年3月17(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄)  

ベール・ドアノーをはじめ、これまで多くの著名写真家のプリントを制作しプリントアーティストとしての地位を築いたフィリップ・サルーン。写真家としても精力的に活動し多くの作品を残しています。本展では日常の何気ない出来事や市井の人々をとらえたスナップ写真を展示、販売いたします。ヒューマニストとして知られるサルーンのあたたかく、時にユーモラスな眼差しによって広がる豊かな世界。本人による美しい手焼きプリントをお楽しみください。*企画協力:G.I.P.Tokyo

Philippe Salaün フィリップサルーン

1943年フランスに生まれる。1968年パリでスタジオの助手となり、写真家として歩み始めた。一方プリントアーティストとしての道は1970年プロラボでの技術習得から始まり、1979年にプリント専門のアトリエをパリでスタートさせた。以降ロベール・ドアノーをはじめヨーロッパの著名写真家のポートフォリオを作製し、プリントアーティストとしての地位を築いた。若い人の指導にも貢献し、日本との親交も深く、個展やプリントワークショップを開催していた。2020年、77歳で死去。

Past Exhibition

5th Jam Photo Gallery

2024年3月26(火)  2024年4月7(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄) 月曜休廊 

おかげさまで Jam Photo Gallery は2024年3月26日に5周年を迎えることができます。これもひとえに Jam Photo Gallery で展示をしてくださった写真家や写真愛好家の方々、そしてご来場くださる写真を愛するお客さまのご支援があったからこそです。心よりありがとうございます。

6年目となるスタートとして各方面で活躍する48名の写真家にご協力いただき、48枚の写真を8×10インチという小さなフレームに収めて展示・販売いたします。なぜ8×10インチなのか。写真を購入したり飾る文化が根付いている欧米に比べ、日本では写真愛好家も写真ギャラリーも多く存在するにも関わらず、作品のコレクションや飾ることに興味を向ける方はそう多くないのが現状です。日本の住宅事情によって飾るスペースがないと言う理由をよく耳にします。そこで写真作品を所有する喜びや楽しさを感じていただくきっかけとなればと考え、今展では8×10インチの飾りやすいサイズに限定することにいたしました。そして写真家の方々のご協力の元、すべてフレーム付き一定価格で販売いたします。

写真家にはそれぞれ1枚のみをセレクトしていただきましたが、その1枚を決めることは悩ましい依頼であったようです。48名の写真家がなぜその作品を選んだか、想像するのも鑑賞を楽しむ方法のひとつかもしれません。今回ご参加いただいた写真家の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

この先もみなさまの写真生活が少しでも豊かになるよう、写真家活動は元よりギャラリー運営をしてまいります。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。


鶴巻育子

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