top of page
85c851aa-978b-4127-a63c-508cdf66c671.jpg

© 2026 Takako Chida

Next Exhibition

​​​​​​​​​​​​

千田貴子 写真展

​​

『 記憶の小箱 2011 - 2024 』


2026年3月31日(火) ~ 2026年4月12日(日) ※12:00-18:00 月曜休廊(日曜17:00迄)  

​​​​​​​​​​

※ギャラリートーク開催

2026年4月4日(土) 16:00-17:30 定員20名 参加費無料​

要予約https://jambooks.stores.jp/items/69c374646b7c3d180787383b
 

千田貴子は転勤族である夫と2011年に結婚し、千葉、福岡、大阪、東京、名古屋、北海道と約3年おきに転居を繰りました。転勤の度に全てをリセットし新たな生活をスタートすることを繰り返す中で子供が生まれ、一層目まぐるしく変化する日々の記憶を千田はカメラに刻み込みました。

「変わらないものは自分の中にしか見つけ出すことができないのではないか」
 

千田の揺るぎない視点があるからこそ、土地や環境が変わっても写真の中の風景は一定のリズムを保ち、物も人も、さらには家族でさえも等価な眼差しを感じられるのでしょう。本展は2025年11月に新宿ニコンサロンで開催した作品「記憶の小箱 2011-2024」を、千田貴子と鶴巻育子によって再構成した展示になります。

[ 作家ステートメント ]

​​​

転勤族の夫との結婚により2011年から千葉、福岡、大阪、東京、名古屋と転居。2024年より北海道函館に暮らす。この間に家族と共に過ごした日常の断片である。およそ3年ごとに転勤、そのたびに全てをリセットし、新たな場所での生活をスタートさせてきた。それぞれの土地には、生まれ育った場所とは異なる趣があった。環境に馴染み、新しい土地を知ろうと、夫は休日になると転居先を拠点に様々なところに連れ出してくれた。移り住んだからこそ見つけられる発見、そして土地の人間にはなれない疎外感、私はいつか離れることになるだろう土地の記憶や残像を心の中にある小箱に刻み込んだ。また、この間に子供が生まれ身の周りは目まぐるしく変化し、自分以外の社会との接点が新たに増えた。我が子の成長、そして家族という別人格と時間・空間を共有する日々。変わらないものは自分の中にしか見つけ出すことができないのではないか、とふと思うことがある。眩しいくらいの光の中で青々と生い茂る草原を見つめながらいつしか寂寥の谷の中に佇んでいる自分を感じることもあった。慣れ親しんだ土地を離れるたびに日々は一転し、身の周りは目まぐるしく変化していた。いつの間にか引かれていた境界線が揺るぎ、異なる領域を行ったり来たりと彷徨う。目には見えないその向こうにあるなにものか、それは時に敢然とした姿で立ち現れ、消えていった。気づくと取り囲むすべてのものに儚さと愛しい思いを抱き、自分の内にある遠い記憶を立ち上がらせることに夢中になっていた。

​​

千田貴子 ちだたかこ

1972年東京生まれ 文化学院美術科卒業

主な写真展

 「ガラスの半球 Glass-Walled Hemisphere」(銀座ニコンサロン2003)
 「Hémisphère vitré」(Galerie Plus du Sudフランスアルル2003)
 「Anonymous City」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン2006)
 「2007度ヤングポートフォリオ展」(清里フォトアートミュージアム2008)
 「沙漠の雨」(銀座二コンサロン2009)
 「Glass-Walled Hemisphere」(Gallery M 韓国ソウル2009)
 「ガラスの半球 Glass-Walled Hemisphere」(愛知 Ban Photo Gallery 2010)
 「草のゆりかご」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン2017)
 「記憶の小箱 2011-2024」(ニコンサロン 2025)
 など他グループ展多数


パブリックコレクション 
 フランス国立図書館
 清里フォトアートミュージアム
​​​​​​​​​

​​​​​​​​​

​​​​​​​​​

​​​​​​​​​

​​​​​

3e17b0b2-7b95-4ae0-9d0c-75e444830070.jpg

© 2026 Yoshihiro Tatsuki                     © 2026 Ikuko Tsurumaki                  © 2026 Kentaro Kumon  

​​​

Upcoming Exhibition

​​​​​​​​​​​​

立木義浩・鶴巻育子・公文健太郎 写真展

​​

『 馬のしっぽ 』


2026年4月14日(火) ~ 2026年4月19日(日) ※12:00-18:00 (日曜17:00迄)  

​​​​​​​​​​

※ ギャラリートーク開催

2026年4月18日(土) 16:00-17:30 定員25名 参加費1,000円(税込)​

要予約https://jambooks.stores.jp/items/69bb544ecb9db800400577b6

3人の写真家が2026年1月12日、成人の日に撮影した写真で構成されます。2025年の年末、ひょんなことから同じ日に撮影し展示する企画が持ち上がり、直ぐに撮影、展示案、写真集制作へと進みました。
それぞれが同じ日に見た景色を、違う場所、違うカメラで捉えています。写真の難しい話はさて置き、写真を撮ることの幸福感、現実が写真に変わることで見えてくる面白さ、ただただ写真は楽しいと感じていただけますと幸いです。

[ ステートメント ]  

​​​

去年の12月、立木センセイと公文健太郎、私の三人で外苑前近くのビストロでワインを飲んだ。話題はもっぱら写真の話だ。流れに流れて「同じ日に写真を撮ってそれを展示するなんておもしろいんじゃないか」ということになり、撮影日は1月12日、成人の日にあっさり決まった。
 

そのときセンセイが、唐突に馬の話を始めた。「馬のしっぽは垂れているのがいい。それが美学だ」と言う。勢いよく垂れているしっぽではなく、じっと静かに垂れ下がっている状態が良いそうだ。公文も私も妙に納得したが、正直どこまで理解できていたかは怪しい。ほろ酔いの帰り道、今日はいい話を聞いたという満足感があった。おそらく哲学的な話だったに違いないが、翌日に残っていたのは「馬のしっぽ」という言葉だけだった。


それぞれが見たその日の景色は、写真になった。公文健太郎の写真には、小さな足が写っている。偶然にもその日は第三子の誕生の日だった。人生も写真も、こうして断片が勝手に写り込み、後から意味が追いついてくるのかもしれない。主張せず静かにそこにある馬のしっぽみたいに。 (鶴巻育子)

立木義浩 たつきよしひろ

1937年徳島市生まれ。東京写真短大(現・東京工芸大学)技術科を卒業。カメラ毎日に掲載された「舌出し天使」などで、1965年に日本写真批評家協会新人賞を受賞。1969年にフリーとなる。2010年には日本写真協会賞作家賞を受賞し、2014年には文化庁長官表彰を受ける。主な作品に「私生活 加賀まりこ」(毎日新聞社)、「家族の肖像」(文藝春秋)、「東寺」(集英社)などがある。

鶴巻育子 つるまきいくこ

1972年東京生まれ。1997年の1年間渡英し語学を学ぶ。帰国後周囲の勧めで写真を学び始めた。カメラ雑誌の執筆や写真講師など幅広く活躍する一方、2019年に東京・目黒に写真ギャラリーJam Photo Galleryを開設し、著名写真家の企画展や若い写真家への場の提供、アマチュアの育成にも力を注いでいる。国内外のストリートスナップで作品を発表しながら、視覚障害者の人々を取材し「みること」をテーマとした作品にも取り組んでいる。2025年『ALT』で第33回林忠彦賞受賞。
 

公文健太郎 くもんけんたろう

1981年生まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に「人と自然の接点」をテーマに主に一次産業の現場を取材。写真集に日本全国の農風景を撮影した『耕す人』、川と人のつながりを考える『暦川』、半島を旅し日本の風土と暮らしを撮った『光の地形』、瀬戸内の島に起こる過疎化をテーマにした『NEMURUSHIMA』などがある。最新作として父との関係性を通して一年間をかけて撮影したスナップ写真集『煙と水蒸気』がある。2012年『ゴマの洋品店』で日本写真協会賞新人賞受賞。2024年日本写真協会賞作家賞受賞。
​​​​​​​​​

​​​​​​​​​

​​​​​​​​​

​​

bottom of page