
© 2026 Yoshihiro Tatsuki © 2026 Ikuko Tsurumaki © 2026 Kentaro Kumon
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立木義浩・鶴巻育子・公文健太郎 写真展
『 馬のしっぽ 』
2026年4月14日(火) ~ 2026年4月19日(日) ※12:00-18:00 (日曜17:00迄)
※ ギャラリートーク開催
2026年4月18日(土) 16:00-17:30 定員25名 参加費1,000円(税込)
満員御礼 → https://jambooks.stores.jp/items/69bb544ecb9db800400577b6
3人の写真家が2026年1月12日、成人の日に撮影した写真で構成されます。2025年の年末、ひょんなことから同じ日に撮影し展示する企画が持ち上がり、直ぐに撮影、展示案、写真集制作へと進みました。
それぞれが同じ日に見た景色を、違う場所、違うカメラで捉えています。写真の難しい話はさて置き、写真を撮ることの幸福感、現実が写真に変わることで見えてくる面白さ、ただただ写真は楽しいと感じていただけますと幸いです。
[ ステートメント ]
去年の12月、立木センセイと公文健太郎、私の三人で外苑前近くのビストロでワインを飲んだ。話題はもっぱら写真の話だ。流れに流れて「同じ日に写真を撮ってそれを展示するなんておもしろいんじゃないか」ということになり、撮影日は1月12日、成人の日にあっさり決まった。
そのときセンセイが、唐突に馬の話を始めた。「馬のしっぽは垂れているのがいい。それが美学だ」と言う。勢いよく垂れているしっぽではなく、じっと静かに垂れ下がっている状態が良いそうだ。公文も私も妙に納得したが、正直どこまで理解できていたかは怪しい。ほろ酔いの帰り道、今日はいい話を聞いたという満足感があった。おそらく哲学的な話だったに違いないが、翌日に残っていたのは「馬のしっぽ」という言葉だけだった。
それぞれが見たその日の景色は、写真になった。公文健太郎の写真には、小さな足が写っている。偶然にもその日は第三子の誕生の日だった。人生も写真も、こうして断片が勝手に写り込み、後から意味が追いついてくるのかもしれない。主張せず静かにそこにある馬のしっぽみたいに。 (鶴巻育子)
立木義浩 たつきよしひろ
1937年徳島市生まれ。東京写真短大(現・東京工芸大学)技術科を卒業。カメラ毎日に掲載された「舌出し天使」などで、1965年に日本写真批評家協会新人賞を受賞。1969年にフリーとなる。2010年には日本写真協会賞作家賞を受賞し、2014年には文化庁長官表彰を受ける。主な作品に「私生活 加賀まりこ」(毎日新聞社)、「家族の肖像」(文藝春秋)、「東寺」(集英社)などがある。
鶴巻育子 つるまきいくこ
1972年東京生まれ。1997年の1年間渡英し語学を学ぶ。帰国後周囲の勧めで写真を学び始めた。カメラ雑誌の執筆や写真講師など幅広く活躍する一方、2019年に東京・目黒に写真ギャラリーJam Photo Galleryを開設し、著名写真家の企画展や若い写真家への場の提供、アマチュアの育成にも力を注いでいる。国内外のストリートスナップで作品を発表しながら、視覚障害者の人々を取材し「みること」をテーマとした作品にも取り組んでいる。2025年『ALT』で第33回林忠彦賞受賞。
公文健太郎 くもんけんたろう
1981年生まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に「人と自然の接点」をテーマに主に一次産業の現場を取材。写真集に日本全国の農風景を撮影した『耕す人』、川と人のつながりを考える『暦川』、半島を旅し日本の風土と暮らしを撮った『光の地形』、瀬戸内の島に起こる過疎化をテーマにした『NEMURUSHIMA』などがある。最新作として父との関係性を通して一年間をかけて撮影したスナップ写真集『煙と水蒸気』がある。2012年『ゴマの洋品店』で日本写真協会賞新人賞受賞。2024年日本写真協会賞作家賞受賞。

Upcoming Exhibition
内川昌平 写真展
『 インプロ improvisation 』
2026年4月28日(火) ~ 2026年5月3日(日) ※12:00-18:00 (日曜17:00迄)
内川昌平は2020年頃からカラーネガを用いたプリントによる作品制作を精力的に行なっています。内川氏にとって2回目の個展となる今作は、大判カメラによるモデルポートレート作品の展示です。昨年夏から冬にかけロケとスタジオ撮影を複数回実施しました。カラーネガを用いたプリントは不透明で複雑な色合いが自分の求める色調に近いことが理由だそうです。自身でベタを焼き、信頼できるプロラボとのやり取りを重ねプリント依頼する流れを取ることで自分の期待する大判プリントを得ています。熊谷聖司、Saul Leiter、Luigi Ghirriのファンだという内川氏のこだわりのカラープリントをご覧いただけると思います。
[ 作家ステートメント ]
届けたいものは、眼で見て肌で感じ手で触って耳に聞こえた、小さくあいまいな何かです。夏の日差しの眩しさや日焼けの痛み、山の強い風や冷えいホルダーが伝える冬の寒さからつくられました。思いつきで場所を決め、三脚を海に浸けたり雪に埋めながらピントを合わせてできました。機材の運搬を分担したり、たわいもない会話をしながら運転を交替した、そんな小さな思いやりから生まれた作品です。
内川昌平 うちかわしょうへい
1965年福岡生まれ。市販のデジタルカメラが普及しつつある創世記に写真を始める。現在ではデジタルカメラを全て手放し、フィルムカメラと印画紙で作品制作を行っている。
個展 2022年5月「KISS – Keep it simple stupid.」 72 Gallery https://tip.or.jp/2022/5026
© 2026 Syouhei Uchikawa
