
©︎ 2021 Ikuko Tsurumaki
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鶴巻育子写真展
『 夢 』
2021年3月23日(火) ~ 2021年4月11日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊
作家メッセージ
「人と会話しているとき、歩いているとき、そして写真を撮るとき、自分の行動がまるで他人事のように感じたり、人や物、あらゆることから切り離されたような感覚を覚える。これは過去の経験などがきっかけで起こる『現実感の喪失』『離人感』という誰にでも起こり得る、特に子どもに多く見られる一種の精神的な症状らしい。
私はこれらの症状を子どもの時分から周期的に繰り返し、数年前から再び頻繁に生じるようになった。人でも物でも目の前の光景が、現実と知りながらも夢を見ているようなリアリティのない曖昧な感覚の中にある。それは決して心地よいものではない。その中で写真を撮りプリントを作り、それらの像は明らかに夢ではなく現実であることを再確認する。
ある日夢の意味を調べると、睡眠中に持つ空想的な願望の他に『心の迷い 儚いこと 頼りないこと』とも記されていた。迷いながら彷徨う私が撮る現実は、まさに夢の中の儚い光景だったのだ。」
*写真集の中から作品約20点を展示予定。写真集『夢』A4 横 ソフトカバー 56P 3,000円(税別)
鶴巻育子 つるまきいくこ
1972年東京生まれ。写真家、Jam Photo Gallery主宰。広告代理店在職中に写真を学び、ブライダル写真事務所に勤務した後カメラマンアシスタントを経て独立。広告写真、カメラ雑誌の執筆の他、写真講師など幅広く活動。個展・グループ展多数開催。

©︎ 2021 Hiroaki Hasumi
Upcoming Exhibition
蓮見浩明作品展
『 Samadhi -瞑想の宇宙- 』
2021年5月4日(火) ~ 2021年5月16日(日) ※12:00-19:00(日曜17:00迄) 月曜休廊
Samadhi(サマディ)は14世紀から禅宗寺院に伝わる枯山水庭園をモチーフにしたデジタルアート写真のシリーズ作品です。Samadhiとはサンスクリット語で深い瞑想状態のことを言います。蓮見浩明は石組と白砂だけで作られた枯山水で自らも瞑想し、そこで受け取った古代からのメッセージを現代的な解釈でひも解きました。そして「世界が苦悩の中にある今こそ、明るい未来のために瞑想し想像することが大切である」と訴えます。最小限のものから最大限の想像を生み出すことにより、さまざまな問題解決の糸口も見つけられることを示唆しています。
蓮見浩明 はすみひろあき
1960年埼玉県生まれ。SAMURAI FOTO会長。被写体の中に隠れた日本人の霊性を探りながらデジタル技術を駆使した表現方法で、伝統と現代の融合を探求しています。https://www.hasumi.photography
主な展示履歴
2021 グラヴニープロスペクトギャラリー/エカテリンブルグ ロシア
2020 SAMURAI FOTO グループ展/東京
2020 エルータ現代アート美術館/サンクトペテルブルク ロシア
2019 シャット―ギャラリー国際写真展/ロサンゼルス アメリカ
2019 ノボシビルスク国際写真際/ノボシビルスク ロシア
2019 BID アートスペース/ペーサロ イタリア