革命前夜(プラハ1989) ・ 壁の崩壊(ベルリン19898) ・ ロイヤルウェディングの後(ロンド ン1981) ・ 被災地の小学生(岩手2011)

© 2025 Herbie Yamaguchi
Next Exhibition
ハービー・山口 写真展
『 Materials 〜日々変わりゆく世界に生きて〜 』
2025年9月9日(火) ~ 2025年9月21日(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄) 月曜休廊
Jam Photo Galleryでは2度目となるハービー・山口の個展を開催いたします。ハービー・山口の写真と言えば、何気ない日常を切り取った温かなスナップショットを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし実はロンドン時代から現在に至るまで、紛争、革命、災害、パンデミックといった状況に身を置く人々の姿も静かに見つめ続けてきました。
そこに写し出されるのは、ただの苦悩や悲しみではありません。被写体を一方的に写すのではなく、共にその時を生きているという他者との関わりを重視した眼差しは、どのような時代や場所であっても一貫しています。「人の心をポジティブにする写真」を撮るという信念の元、苦しみの中にも光を見出し、不安の中にも希望を写しています。
本展は、過去を振り返るためだけではなく、ハービー・山口の眼を借りながら未来への希望を再認識するための時間でもあるはずです。
ハービー・山口 はーびーやまぐち
1950年東京生まれ。大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。ロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験しながら撮影したミュージシャンのポートレイトやスナップショットが高く評価された。帰国後も国内のアーティストのCDジャケットを多数手がける。ライフワークでは「人の心をポジティブにする写真」「生きる希望」をテーマに市井の人々にカメラを向け続けている。随筆家、ラジオパーソナリティとしても活躍。著作に『女王陛下のロンドン』『日曜日の陽だまり』『人を幸せにする写真』など。2011年度日本写真協会賞作家賞受賞。日本写真芸術専門学校校長。

© 2025 Nagagaki Natuki
Upcoming Exhibition
Atelier Ricken Backer 6th Exibition
2025年9月30日(火) ~ 2025年10月5日(日) ※12:00-18:00(日曜17:00迄)
アルフレッドスティーグリッツのequivalentから100余年が経つ今、様々な写真作家が時代を反映させた像を世界に発信し現代写真の今がある。
オブジェクトは様々で、それぞれの時代へのアンチテーゼ、またはその時存在し得なかった思考の極地とも言える何かが生まれ今も尚、作家の結晶であるプリント・ブックとして現代にあり続けている。
私が代表・directorを務めるアトリエリッケンバッカーは写真家が集まり制作を行う場所とコミュニティーであり、所属する作家の殆どが若年層と言われる世代である。
平成に生まれ令和を生きる彼等が何に疑問関心があるのか、そして個人と世界の繋がりをどう見出し写真という形で世界と対話していくのか、今現在10代20代を生きる彼らの視覚言語に私は意義深さを感じている。
作家と世界の関係性は多種多様に変化していく社会の中で普遍である。これから先も常に新しい可能性・価値観が現れ、時代に写真を用い声明していくだろう。
私達アトリエリッケンバッカーはその礎の一つで在りたい。
Atelier Ricken Backer 代表 - ディレクター 福島 耕平
野見山麟 のみやまれん
1998年福岡県生まれ。2023年日本写真映像専門学校卒業後、東京を拠点に写真作家として活動。事象事物に眠るミクロとマクロの概念から世界を構築する存在の在り方を見出す事を目的とし制作する。
長垣夏希 なががきなつき
1996年徳島県生まれ。2023年日本写真映像専門学校卒業後、大阪を拠点に写真作家として活動。自身の経験からひきこもりをテーマとし、私達が在る世界の立ち位置を模索する。
北口一香 きたぐちいちか
2005年大阪府生まれ。2025年日本写真映像専門学校卒業、大阪を拠点に写真作家として活動。親と子の関係性をテーマとする、親鳥をみた雛鳥は自然とそれを受け入れるが人はここに畏怖と敬愛を持つ。この二律背反を含む形容しがたい愛情をイメージとし想起させる。
飯田沙月 いいださつき
2005年大阪府生まれ。大阪芸術大学在学、大阪を拠点に写真作家として活動。万物の因果関係において生じる物理性、精神性の繋がりを可視化する。世界は見えない糸で紡がれ編みこみ形を為す。